スクウェアエニックスのスマホゲームアプリ『キングスナイト -Wrath of the Dark Dragon-』がリリースされたのでさっそく遊んでみました。
ちなみに、『キングスナイト』は元々はファミコンのゲームなんですよ。
『キングスナイト』とは
『キングスナイト』 (KING'S KNIGHT) は、1986年9月17日にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたゲームソフト。ジャンルはシューティングゲームおよびフォーメーションRPG。
ファミリーコンピュータ版は2007年11月27日よりWiiのバーチャルコンソールで、2014年2月5日よりニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで、2016年7月6日よりWii Uのバーチャルコンソールで、それぞれ配信されている。
「フォーメーションRPG」とか言ってますけど、まぁシューティングゲームですよね。
レイジャック(ナイト)、カリバ(魔法使い)、バルーサ(恐竜?)、トビー(シーフ)の4人を駆使してステージクリアを目指します。
MSXにも移植され、さらに8801SR、X1にも移植されました。88SR版とX1版はタイトルが『キングスナイト・スペシャル』になりファミコンにはない仕掛けやアイテムなどが追加されましたが、基本的には同じゲームです。
この画像は『キングスナイト・スペシャル』のものですが、画面右側に情報ウィンドウがあってファミコン版よりもRPGっぽさを増していますが、やっぱりシューティングゲームです。
『キングスナイト -Wrath of the Dark Dragon-』遊んでみた
そんな『キングスナイト』がスマホアプリゲームとしてよみがえりました。それが『キングスナイト -Wrath of the Dark Dragon-』です。
これは、『キングスナイト・スペシャル』を遊んでいたぼくにとっては遊ばないわけにはいかないゲームですから遊んでみた次第です。チュートリアルを終わってチョロチョロっとやった段階ですが、率直な感想などを。
良くも悪くもスマホゲー(ソシャゲ)
単純な縦スクロールのシューティングゲームですから、ゲーム性は大きく変わってることはありません。
「アシストオン」にすると自動で攻撃をしてくれるってのは便利ですね。コレのおかげでとりあえず敵の攻撃を左右に避けてるだけでも何とかなります。しかしそれってゲームとしてどうなの?と思わずにはおれないところではあります。
そうやってサクサクと進んだ先に何があるかといいますと、ガチャですよ。
今回の主人公はオリジナルの『キングスナイト』のメンバー4名だけではありません。なんでも50を超えるキャラがいて、それらはガチャで手に入れます。もちろん彼らにはレア度があってレア度が高いほど優秀なキャラということになります。
彼らはステージに出陣してクリアするごとに経験値をゲットして成長していきます。そして、彼らが持つ武器もまたガチャで手に入れてドンドン強化できます。
とにかくガチャ引いてコレクションしつつ自陣を強くしていくという、ド直球のソーシャルゲームですね。
そうやって考えると、「アシストオン」機能でサクサク進めるようにしているのは「ドンドン進んでドンドンガチャ引こう(課金しよう)」というスクエニのメッセージにも思えてきます。
抜群に悪い操作性
もういちどプレイ中の画像を貼ります。
画面の左側の下寄りに十字キーがあって、右側下寄りにジャンプボタンとアクションボタンがあるのが分かるかと思います。これがまぁ操作しづらいったらありゃしないのです。
十字キーは画面のどこでも効くのですが(コロプラのプニコンみたいに)、小さなスマホを両手で持って親指で操るにはかなりキツいですよ。十字キーはあっちゃこっちゃいくわ、ジャンプボタンは効かないわで大変です(もっとも、それは手の大きさとスマホの大きさでも変わってくるとは思いますが)。
片手で簡単に操作できるなんてモードも選択出来て、それは左右にフリックすると左右に動き、それ以外の場合は常に前方を向くという操作の仕方になります。これと「アシストオン」を組み合わせると左右に動くだけでいいのでラクチンです。だからいいかと思いきや!左右に操作する指とキャラクタが重なりすぎて操作するキャラが見えない!なんてことが起こります。これでは「おいおい見えねえよどこいんだよあっやられた」なんてことにもなりかねません。
つまりは、どうやっても操作しづらい。
これだったら、画面をもうちょっと小さくして下の方にコントローラを表示したほうがまだ操作しやすいかも知れません。それか、キャラをもっと小さくして横持ちにするか。
過去のゲームをそのまんまソーシャルゲームにするとキツい
『キングスナイト -Wrath of the Dark Dragon-』は、要は『キングスナイト』という過去のゲームをそのままソーシャルゲームにしただけなんですね。
そのために、ガチャが必要だからといってキャラを増やしてるのもどうなんでしょ?
『キングスナイト』の面白さは4人のキャラをどうやって使うかを考えながらクリアしていくのが楽しかったのに、そのキャラが増えてどーする、みたいなカンジがどうしてもしてしまいます。
だったら、もっともっとソシャゲっぽくして『キングスナイト』の名前も外すか、多少ウケなくても完全リメイクにしたほうが良かったんじゃないの、と考えてしまうのです。
もっともこれは過去の『キングスナイト』を知る人しか考えないことなのかも知れませんが。
最後に
つまり、『キングスナイト -Wrath of the Dark Dragon-』は『キングスナイト』をかつてプレイした人が「あっ『キングスナイト』だ懐かしいやってみよう」とかいって遊ぶと「なにこれ?」ってなるよって話です。思い出補正がプラスされる分、ソシャゲっぽさが邪魔になるという。ていうか、それはつまり、老害の遠吠え。
何て言われようとぼくはそっち側の人間なので『キングスナイト』はこれが初めてって人がどう思うのかがわかりません。だから、『キングスナイト』はこれが初めてだって人には是非感想を聞かせていただきたいところです。
とにかく、ぼくには合いませんでした。みんなはどうだい?