大ヒットドラマ『踊る大捜査線』の主人公といえば、青島俊作。
ちょっと「コバヤシの野郎また変なこと言うとるな」って思われるかも知れませんが、彼はぼくの真似をしています。
ぼくを堂々とパクるなんざ、フテェ野郎だ!
『踊る大捜査線』とは?
『踊る大捜査線』(おどるだいそうさせん)は、フジテレビ系で放送された日本の刑事ドラマシリーズ。主演は織田裕二。
連続ドラマとして1997年1月7日から3月18日まで毎週火曜日21:00 - 21:54に、「火曜21時」枠で放送。その後シリーズ化されテレビドラマ・映画・舞台で展開された。その後も「踊るレジェンド」としてテレビドラマや映画のスピンオフ作品が作られた。
ほとんどドラマを観ないぼくですが、このドラマは何故かお気に入りで何度も見ています。真っ直ぐな主人公・青島俊作が浮き彫りにする警察の内部矛盾、官僚主義なども描かれていて非常に面白い。
見たことないとか言う人は是非観てみてくださいな。
1996年ごろからのぼくのファッション
さて、ここでいきなりぼくの話です。
1996年ごろ、ぼくはアメリカ陸軍のM-51コートのレプリカを買いました。いわゆるモッズコートです。
こういうの。
んんん???
あんまりこういうの着る人いませんでしたから、当時人といっしょが大嫌いだったぼくにとってはホントにお気に入りのコートでした。
そして、タバコなんですが、アメリカンスピリットのレギュラーを吸ってました。水色のやつ。今は全然レギュラーは見かけないですね。もう売ってないの?
こういうの。
んんん???
アメスピは日本で登場したばかりで、これまた人といっしょが大嫌いな上に若干アメリカかぶれなぼくにはピッタリのタバコですよ。
余談ですけど、アメスピはソフトパッケージの方がカッコ良かったね。
それはさておき、M-51コートを着てアメスピを咥えるとこれがカッコ良いんですよ。ぼくはホントにご満悦でした。
そう、『踊る大捜査線』を観るまでは。
『踊る大捜査線』を観て愕然
※ここからは『踊る大捜査線』の主題曲を聴きながらお読みください。
あるとき、ぼくはひょんなことから(っていうか一人暮らしを始めてヒマすぎて)、ドラマ『踊る大捜査線』を観ることになりますが、一番初めに観たときはビックリしました。
主人公・青島俊作がM-51コートを着てアメリカンスピリットを吸っているのです。
おお、青島くん、カッコイイね。
そんな青島刑事を初めてみたときは飲んでたコーラを噴き出してしまいました。
おいちょっと待てこれぼくやん?
まんまぼくをパクっている!なんだこれは。
青島刑事がぼくとおなじカッコなワケを推理した
しばらくは「真似しやがってパクりやがって~」と怒り心頭だったぼくですが、ちょっと落ち着いて考えることにしました。青島がぼくと同じコートを着て同じタバコを吸っているワケを。
そして得た答えはこうだ。
『踊る大捜査線』を制作中、演出の本広克行さんと脚本の君塚良一さんとプロデューサーの亀山千広さんは、会議をしていました。
青島刑事のカッコをどうするか。
ありきたりの見た目じゃインパクトが少ない。ここはいっちょ大阪に行ってインパクトがあってカッコイイ、そんな男性を探し出してそのカッコをパクろう。そう結論づけた3人は大坂に向かいました。
梅田、ミナミなどを歩いても3人が納得する男性は見つかりません。
「新世界行くか」誰かがそう言い、イチかバチか新世界で理想の男性を探すことに決めました。
そしてついに、理想の男性が見つかったのです。
それこそがM-51コートを着てアメリカンスピリットを咥えながら怪しいおっちゃんと談笑しているイケメン、すなわちぼくだったのではないか。そう考えると、すべての合点がいきます。
そうか、青島刑事はぼくをモデルとしていたのか、だったらしょうがないな。
以後の苦しみ
しかし、ぼくがそう納得しても周りの人間はそんなことは知りません。そこにぼくの苦しみが生まれました。
会う人会う人が「おっ、青島?」「何で踊る大捜査線パクってんの?」とか言ってきます。
ちょと待てちょと待てちょと待てぇ~い!
これはぼくのカッコなの!パクってんのは青島なの!アイツがぼくのコートとタバコを真似してんの!なんやねん!フガーーー!!!
これじゃあぼくがただのミーハーなだけに見えてしまうじゃないの。失意のどん底に落ちるぼく。
しかし、ぼくの叫びも虚しくM-51コートとアメリカンスピリットはドンドンと青島俊作のモノとなっていくのでした。
チクショー!!!
最後に
あれ、ぼくだから。青島が真似してるだけだから。そこんとこ間違えないようにお願いします。
いや、マジで。
まぁ、M-51コートは今は着てないんですけどね。オッサンにはちょっとね。