カラスが非常に知能が高い鳥だということは広く知られています。
社会性もそんなに強くないけど持っていて、鳴き声で意思の疎通をしたり仲間と協力したりしてます。そして、記憶力と色の識別能力も良く、人間などは個体で覚えられてるらしいです。
鳥嫌いのウチのカミさん
ウチのカミさんは鳥が嫌いです。
なんでも幼いころ、学校だかどっかで飼ってたアヒルに噛まれてからだとか。トラウマになっちゃったんでしょうかね。
噛まれてからなんとなく「鳥は怖い」という感情があるんでしょう。
逆にぼくは鳥好きです。子供の頃はブンチョウやジュウシマツやセキセイインコなんかも飼ってましたし、上野動物園に行ったらやっぱりハシビロコウは外せません。
実は、ぼくはここんところ鳥飼いたいなーなんて思ってまして、何度かインコ飼いたいとカミさんに直訴してみたことがあるんですが、却下です、却下。何度頼んでも答えは「NO!」です。
まぁ、嫌いなんだからしょうがないですね。
そんなカミさんですから、カラスなんてもってのほかです。デカいし黒いし怖さ倍増!ってカンジでかなり怖がってます。
ゴミ捨てができないカミさん
ウチのマンションのゴミ集積所もカラスの恰好の餌食になってるわけですが、鳥嫌いのカミさんにはこれがどうにもならないらしい。
普段はゴミ出しくらいはぼくがやっちゃうんですけども、仕事の都合でぼくが早く出かけたりするとカミさんがゴミを出したりするわけです。その際にすでにカラスがゴミに群れてたりすると、怖がるカミさんは一旦家の中に戻ったりしてたらしい。
きっとその姿をカラスは見ていたんでしょう。
たまにカミさんが意を決し、立ち向かわんとカラスが居るにもかかわらずゴミを捨てに向かっても、カラスはまったく動じないそうです。まっっっったく逃げる気配がないとか。
常にカラスを目で威嚇してゴミ捨てをするぼくが行ったら目の前の家の屋根に逃げていってしまうので、おそらく、ウチのカミさんの場合は逃げないということでしょう。
カラスと戦う決意をするカミさん
しかし、カラスに馬鹿にされ続けるのが癪に障ってたんでしょう、あるときカミさんが言ったのです。
「明日は私がゴミ捨てする」
そしてカラスと戦うというのです。
「いや、明日先に出ちゃうけど出しとくで」
ぼくはそう言ったんですけども、カミさんは「いや頑張る」と言う。そこまでの決意を見せられたら、ぼくは「うむ、頑張りなさい」と言うしかありませんでした。
しかし、結果は帰ってから聞くしかない。
カラスに馬鹿にされたカミさん
その日は何となくソワソワしてました。まさかカミさんがカラスにつつかれて内臓をズルズルと出され腸をついばまれていないだろうか、なんて怖い考えもチラチラと頭をよぎっていました。
その日は急いで家に帰りました。カミさんは、怒ってました。
「何故にそんなに怒っているのか?」とぼくが聞いたらカミさんは話し出しました。顛末は、こうです。
カミさんがゴミを出しに出ると、すでにカラスはいました。ズンズンと向かってもやはりカラスは逃げません。
「ここで逃げるわけにはいかない」とカミさんは思いました。
歩きつつ、カラスに向かって「シャー」と威嚇するような音を口から出したそうです。なにそれどんな音やねん?
しかしカラスは逃げません。
しばらく睨み合っていた両者でしたが、カミさんに向かってカラスが一言「カー」と鳴きました。そして、カミさんの目を見ながらペッとフンをし、もう一度「カー」と鳴いたそうです。カミさんは、すごすごとゴミ袋を抱えたまま家に戻りました。
なにそれめっちゃバカにされてるやん!負けてるし!
そう言ったらめっちゃ怒られました。
カラスには弱くてもぼくには強いんです。わしゃカラス以下か。
最後に
もしカラスがぼくにそんな態度をとったら何としても捕まえて焼き鳥にして食ってやるところです。
しかしこの話、悔しさをにじませて怒りながらカミさんが話すのを聞いて涙を流して笑い転げてたんですけども(怒られたけど)、文字におこすとそんなに面白くないですね。
まぁ、みなさんもカラスにバカにされることのなきよう。
しかし、カラスに危害を加えると復讐に来るとかいう話もあります。日頃からあくまでも優位に立って「コイツはヤバい」と思わせるようにしとかないといけませんね。