昨日、子供たちが晩メシいらんということになったのでカミさんとふたりでちょっと飲みに行ってきました。
そこで、計らずも、ホッピーを生まれて初めて飲むことになりました。
ホッピーへの偏見
昨日行った呑み屋はマイナーのチェーン店で駅前からひとつ外れた路地にあって、あんまり若い子らは来ない店でした。
カウンターに座ったんですが、カウンターの並びはぼくら以外はオッサンオッサンオッサン。大体ぼくと同じかちょっと上くらいのオッサンで埋まっていました。
いいねーこういうお店はこうでなくちゃ。
オッサンだらけに満足したぼくは生ビールをジャンジャン飲んでカミさんとしばし談笑。しばらくしたら気づいたんですが、カウンターの並びのオッサンどもが、みんな、全員、ホッピーを飲んでいる。ホッピーだらけ。
ぼくはホッピーには偏見を持っていて、申し訳ないけど「ホッピーはビンボーなオッサンが飲む渋い飲み物。マコトにオッサンに似合う飲み物」と思っているのです。申し訳ないけど。いやぁ、申し訳ない。
でも、やっぱホッピーってちょっとくたびれたオッサンに似合うよね。そしてくたびれたオッサンがホッピーをひとりで飲んでいる様は、悪くない。
ホッピーとは何ぞ
その悪くないオッサンたちを見ながらぼくは、「あーあー、ホッピー飲んでる。両サイド。似合う」とかカミさんに言ったりしてたんですが、そのとき、思ったんですよ。
もしかして、今のぼくってホッピーが似合うんじゃないか。良く考えたら、ホッピー飲んでも自然に見える年でないの、ぼくってば。忘れてたけど、ぼくはもう初老にさしかかろうとしているオッサンでしかない。ありゃ、ホッピー適齢期だ。
そう思うと、挑戦したくなりました。なので、カミさんに宣言しました。ホッピー飲むで!
メニューを見ると、「ホッピー(白・黒)」とかあって「ホッピーセット」というのがあって「なか」「そと」とか言うのもある。なんじゃこりゃ。ホッピーも意外と奥深いのか。ただ単に、ビールを焼酎で割ったやつだと思ってた。こりゃしっかりホッピーのことを知らなければなるまい、と注文をする前にググりました。そしたら、ビールではないのね。簡単にいうと、ビールっぽい清涼飲料水らしい。でもちょっとだけアルコールは有る。へーそうだったのか!
ビールを焼酎で割ったやつ、と思ってたのが、実はホッピーという飲料があって、アルコールを補うために焼酎で割ったやつもそのままホッピーという、らしい。
調べてみるとなかなか知らないことが多くて面白かったです。
人生初ホッピー
ひとしきり勉強した気分になったあと、満を持してぼくは黒のホッピーセットを注文しました。いよいよホッピーデビューじゃ!
しばらくすると「お待たせしましたぁ~」とカウンターにホッピーの瓶と氷と焼酎が入ったジョッキが置かれました。
ジョッキにホッピーを注いで飲んでみると、さすがホップを使ってるだけあって味はビールっぽい。そして、ちょっと酸っぱいかも。
しかしそれにしても、なんか薄い。試しにホッピーだけ飲んでみると、やっぱり味は濃くはない。そしてやっぱりちょっと酸っぱい。
ふーん、こんなカンジか。
決してマズくはないけど、ウマくもない。ぼくはやっぱり生ビールがいいなぁ。
最後に
というわけで、ホッピー初体験のお話でした。もう一度飲むかといったら微妙ですけども、もしかしたらホッピーを飲んでるぼくの姿は、やっぱり「ホッピー似合うなぁ」と思われる姿だったんでしょう。だって、ビンボーなくたびれたオッサンですもん、ぼく。
オッサンの哀愁にホッピー、この組み合わせは間違いありません。