漫画家の水木しげる先生が亡くなったのは2015年11月30日のことでした。
ぼくにとって水木しげる先生がどれだけの存在だったかは書きました。
水木しげる先生に感謝してもしきれないぼくは、それから毎年11月30日には、追悼のため、『水木しげるの妖怪写真館』をプレイします。
『水木しげるの妖怪写真館』とは
ほとんどの人は「は?なにそれ?ミズキシゲルノヨウカイシャシンカン???」と思ったかもしれませんが、それは無理はありません。全然売れなかったゲーム機の、全然売れなかったゲームソフトですから。
しかし、これが傑作とは言わないまでもかなりの秀作なのです。
『水木しげるの妖怪写真館』は、1999年に発売された、ネオジオポケット用のゲームです。
日本全国を旅して120種類の妖怪を写真に収めるという、奇抜な内容のゲームですが、要するに『ポケモン』の亜流で、結構良く出来ています。
ポケモン=妖怪、戦闘=撮影、ということです。
妖怪の写真を撮る
主人公は、水木先生から預かった不思議なカメラを使って妖怪を撮影、コレクションしていきます。
しかし、決まった場所の決まった時間帯でしか現れない妖怪などもいて、コンプリートするのは本当に骨が折れます。つまり、一反もめんを撮影しようと思ったら鹿児島に行って夕方まで待たなければなりません。
そして、妖怪のベストショットを撮ろうと思うとキャラクタの能力を上げ、何よりプレイヤーが撮影能力を上げなければならないので、ベストショットでコンプリートしようとするとものすごい時間と労力が必要になります。
鬼太郎やねずみ男も登場
カメラはフィルム撮影ですから、当然写真を撮るとフィルムが無くなってきます。フィルムを補充するには買うしかないのですが、当然お金がかかります。
ここで登場するのが鬼太郎です。
鬼太郎は、撮影したけどいらない写真を買い取ってくれます。さすが鬼太郎お金をちょうだい!てなカンジです。
さらに、撮影した写真には妖力と霊力が宿るのですが、なんと、この写真を使ってカードバトルが楽しめちゃいます。妖力=攻撃力、霊力=体力です。相手をしてくれるのはねずみ男。勝てばお金がもらえます。さすがねずみ男もっと寄越せ!てなカンジです。
さらに、通信で他のプレイヤーとも対戦が楽しめるのですが、なんせ周りにこのゲームをプレイしている人が皆無だったため、まだ対戦したことありません。
久々でもハマれた
ぼくはこのゲームのためだけにネオジオポケットを買い、さらにこのゲームためだけにまだネオジオポケットを手元に置いてあったのです。
そして、『妖怪写真館』を水木先生追悼のために久々に起動したら時間を忘れるほどハマってしまう、と言うことを繰り返しています。
何せ操作方法や攻略方法など何にも覚えてなく(年取ったなー)、まっさらな状態で始めざるを得ないもんですから、逆に新鮮で面白すぎるのです。
妖怪好きじゃなくても、ゲーム好きなら十分ハマれるんじゃないでしょうか。
最後に
これはお願いなんですけど、誰かこのゲームを買って、そして遊んで、そしてハマってください。
そして、一緒に写真バトルやろーぜ!
ぼくの自慢の“土転び(弱い)”と“手長足長(弱い)”と“朱の盆(弱い)”の攻撃を受けよ!
みたいな。