さて、おいしいおいしいお肉のハナシ。おいしいおいしいサーロインのハナシ。
あ゛あ゛あ゛ウマそううううううう!
サーロインとは
最高のステーキ肉の部位と言えば?と聞かれれば、サーロインと答える人は割と多いんじゃないでしょうか。ステーキといったらサーロイン!という人も多いでしょう。
こんなの食えたらたまんないね!
サーロインは、部位的には牛の腰上部の肉で、肉質はやわらかくてきめ細かいのでステーキやローストに最適とされています。
ただただ、ウマそうですね。
「サーロイン」の語源
さて、サーロインは牛肉の腰上部の部位と書きましたが、元々は腰肉は「ロイン」と言ったそうです。つまり、あとから「サー」がくっ付いた。
じゃあ何だ「サー」って?という話ですが、ここでイングランドのヘンリー8世という王様が登場します。
(画像掲載元:ヘンリー8世 (イングランド王) - Wikipedia)
イングランドにおける宗教改革を行ったり、艦船に大砲を搭載したりしたことが割と有名なヘンリー8世さんですが、彼があるとき牛肉の腰の部分「ロイン」を食したとき、あまりのウマさに「うんまああああああああい!めっちゃウマい!何やコレ!?めっちゃウマいやん!ウマすぎるからこの肉に『サー』の称号を与える」と言っちゃったそうです。
「サー」というのは、簡単に言うとイギリスにおけるナイトの称号の“sir”のことです。
つまりサー・ロイン。割とエラい肉だったんです、サー・ロイン。
もしどこぞでサーロインステーキを食べるときは、目の前にしたらまずキチッと敬礼しなきゃダメなんですよ失礼ですよ。
ちなみにもちろん、ヘンリー8世の件は俗説で、この話はチャールズ1世やチャールズ2世にもあったりしますけども、まぁサーロインステーキを食べるときの話のネタにでもどうぞ。
簡単には名乗れない『サー』の称号
ちなみに、この『サー』の称号は簡単に名乗ることは出来ません。準男爵の爵位を持つ者、そして大英帝国勲章などの勲章を授与された男性のみが用いることを許されます。
有名人ではポール・マッカートニー、スティーブン・スピルバーグ、ビル・ゲイツなどそうそうたる顔ぶれが大英帝国勲章を与えられて『サー』を名乗ることができますし、日本人だとソニーの盛田昭夫さんなんかも「サー・モリタ」です。
そんな顔ぶれの中に入っちゃう肉、って考えるとスゴイですね、サーロイン。
最後に
まぁ、関西では「ヘレした」とか呼ばれて全然「サー」が付く雰囲気ちゃうけどな。「サー・ヘレした」とか言っても何のこっちゃわかんないよね。