みなさん『ゲゲゲの鬼太郎』は知ってますよね。
人間に悪さをする妖怪を退治してくれる鬼太郎、非常にありがたいですよね。でもみんな、鬼太郎すごい強いカッコイイとか思ってるかもしれないけれど、身をもって彼のありがたみは知ってるのか!(いきなり)
彼の本当のありがたみを、ぼくは知っています。
ぼくは、というか、プレイステーションの『ゲゲゲの鬼太郎』を遊んだ人なら、本当に身をもって知っているはずです。彼がいなかったら死んでたかもってレベルで。
プレイステーション『ゲゲゲの鬼太郎』
というわけで、今回紹介するのは、プレイステーションで1997年に発売された『ゲゲゲの鬼太郎』というゲームです。
『ゲゲゲの鬼太郎』のゲーム化、というとやっぱり鬼太郎を操って妖怪をバシバシ倒すアクションゲームを想像するかと思います。ファミコンの『妖怪大魔境』のように(ぼく、アレ得意です)。
しかし、この『ゲゲゲの鬼太郎』は違います。
プレイヤーが操るのは、普通の人間です。しかし、怪奇事件に巻き込まれてしまいます。怪奇事件に巻き込まれて鬼太郎に助けてもらう役回りです。「へー珍しい。面白い設定やな」と購入してしまったが最後、その人は恐怖のドン底に引き込まるハメになってました。
だってこのゲーム、めっちゃくちゃ怖いホラーゲームなんですもの。世界はあのころ流行だったポリゴンで描かれ、『アローン・イン・ザ・ダーク』から始まり『バイオハザード』で日本での人気を不動のものとしたタイプのホラーゲームです。
シナリオは3本用意されていて、プレイヤーはそれぞれの立場で妖怪に襲われ、逃げ惑いながら鬼太郎を心待ちにするのです。
マジで怖い。
鬼太郎のありがたさ
プレイヤーはこのゲームで本当に鬼太郎を待ちます。
例えば学校のシナリオでは、鬼太郎が来るまでゾンビの先生から逃げ続けなければならないんですが、よくある手段で掃除用具のロッカーに隠れたりします。
ドキドキドキドキ…と物音を立てずに「鬼太郎…早く…早く来て…」なんて思いながら隠れていると、教室に何者かが入ってくる気配があり、だんだんとその足音が近づいてきて…。
バーンとロッカーを開けたのはゾンビ。
普段ゲームをやってるテンションなら「お前か―い!」とツッコむところですが、ガチで恐怖を味わってきて本気でゲームの世界に入り込んでいるので「ギャーーーーッ!!!!」と悲鳴を上げる……かと思いきやそうもならず、漏れてきたのは「あぁ……」という諦めのため息。そうか、ぼくは殺されそうになって逃げ場がなくなり諦めたらため息をつくのか…とかいう自分に関する要らない情報が得ることができますね、このゲーム。
そうやって何度かあきらめて死んでやりなおしてついにあのカランコロンという鬼太郎のゲタの音が聞こえたとき、マジで嬉しかった。
このゲームやってると、鬼太郎と対面すると本気で嬉しくなりますよ。ありがとう!ありがとう鬼太郎!来てくれてありがとう!鬼太郎ありがとう!って声に出ます。そして遅いよもっと早く来いよバカ!という気分にもなります。
とにかく、心の底から鬼太郎のありがたさが分かるのです。
動画をどうぞ閲覧注意
残念ながら、今ぼくの手元にはプレステ本体はあるけどもこのソフトがない。近所のブックオフまで走ってみたけれど見当たりませんでした。
そこで実況動画とかないかなーと思って検索してみたら割とワンサカありました。ひとつ学校編を貼っておくので、興味があるかたは是非どうぞ。
ただし、ホラー嫌いな人はマジで見ない方がいいです。タイムアタックしてて解説テキストがあるので興醒めですが。
最後に
あのころ、ホラーリアルタイム3Dアドベンチャーというジャンルはポリゴンと相性が良くてたくさんのタイトルが出てましたが、その中でもこの『ゲゲゲの鬼太郎』はただのキャラゲーに堕ちることなく、デキの良い方だったと思います。
みなさんも機会があれば遊んでみてください。