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なぜに古代のお菓子「蘇」が流行っているのか

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ネットを彷徨ってるとなんだか変な流行りものが出てきたりしてるのがわかったりします。

最近では「蘇(そ)」ですよね。これが流行っているらしい。

「え?蘇?あの?古代の?お菓子の?今?」って頭の中が「?」だらけになったぼくですが、調べてみるとちゃんと理由はありましたね。

コロナウィルスが流行る→学校休校→給食用の牛乳余る→蘇を作ろう!となったらしい。いや、そりゃ牛乳大量に使ってもちょっとしか作れないから消費にはいいかもしれないけど、他になかったの?みたいな。

まぁ、それより何より「蘇」って何?って人も多いでしょうねぇ。

「蘇」とは

古代のチーズ?

みなさんは知ってますか?「蘇」。「そ」。古代の日本で作られていたお菓子というか乳製品です。

蘇(そ)は、古代の日本で作られていた乳製品の一種で、乳汁をかなり乾燥させ長期保管に耐える加熱濃縮系列の乳加工食品と考えられている。

不明な部分の多い食品ではあるが、諸説に共通しているのは「蘇は乳を煮詰めた乳製品で美味しいもの」である。

引用元:蘇 - Wikipedia

製造方法は現代に伝わっていないので文献から推測するしかないのですが、まぁチーズみたいなもんでしょうか。

ただ、焦げないように牛乳をずーっと煮ていくのは手間ですし、その割に量は多く作れないので貴重なものとなり、限られた人しか口にできなかったりしたみたいですね。文武天皇は「税を蘇で納めろ」とか言ったことあるみたいですし。

藤原道長を殺した?

ちなみに、煮詰める分カロリーもえらいことに。蘇100グラムあたり400カロリーになり、これはベーコン並みのカロリー。かなり濃厚で少し食べたらお腹いっぱいになっちゃうらしいです。

そんな蘇をおいしいおいしい言うて食べてたのが藤原道長。ご存知、平安時代の貴族の頂点になった人です。

藤原道長
(画像掲載元:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Fujiwara_no_Michinaga_Face.svg

大臣が催す宴会では宮中から甘栗と蘇を合わせた「蘇甘栗」という食べ物が届けられるそうですが、それをパクパク食べてたり、そもそも蘇にハチミツをかけて食してたそうです。

道長は糖尿病で亡くなったと言われていますが、それはもしかしたら蘇のせいかもしれませんね。

コロナウィルスからの蘇

そんな「蘇」がコロナウィルスの流行を受け、巡り巡って流行り出してるのは面白いですね。冒頭に書きましたけど「牛乳が余るのはもったいない……何かないか何かないか……そうだ蘇を作ろう!」ってなります?普通。

蘇自体は牛乳を煮詰めればできるのでガス代さえ気をつければいいんですけども、問題は味です。蘇はほんのり甘いくらいですから。そこで、みなさん藤原道長のように色んな工夫を凝らして食べているようです。ハチミツかけたり砂糖かけたりコショウかけたり。

ピン芸人の脳みそ夫さんもレシビをクックパッドに投稿したりしてましたよ。

cookpad.com

というわけで、みなさん蘇を作って食べましょう。

最後に

牛乳嫌いのぼくには到底食べられそうにないわけですけれども、みなさんはモリモリ食べて牛乳を消費していただきたいです。応援しています。

ちなみに蘇、ネットでも買えます。あるんですねぇ。