ぼくは桑田佳祐さんの作る歌がサザンもソロも好きなんですけども、最近は「弱い自分」を認めるようになってきてそれがいい、と書いたのはいつだったか。
もう7年も前なのか…最近のはずなのに…。
それはさておき、この記事のころからこっち、聴いてるとそのオッサンの贖罪がさらに進化してますよね。つまり、ダメなオッサンがパートナーに「こんなんやけどこれからもよろしくね」って曲があるんです。それを、ぼくはぼくのカミさんに捧げたい。
才能がありゃ自分で作ってギター抱えてジャラーンってするところですが、そんな才能ないので他人の褌で相撲をとるのです。
そんな楽曲を2つ、紹介いたしましょう。
愛する妻に捧ぐ桑田佳祐の楽曲2選
その2曲は、いずれもアルバム『葡萄』に収録されています。
ここまで書くとおそらくみなさん「ああアレとアレね」って気付くとは思うんですけども、続けましょう。
はっぴぃえんど
まずはこちらです『はっぴぃえんど』。
リリース当時JTBのCMソングにも使われていて、桑田さんがサザンメンバーへの感謝を綴ったと言われてたりしますが、その歌詞は大切な人との人生を旅になぞらえており、桑田さんが原由子さんに歌ってるとか思って聴くとめちゃくちゃしっくりくるのです。だから、ぼくも便乗するってわけ。
ぼくも、結婚したときに人生の羅針盤はぼくよりも長く生きる人に渡したつもりですのでね。そして、カミさんの顔色を窺いながら「最期はハッピーエンドがいいなぁ」なんて思っているのです。
道
そして、もうひとつは、『道』。
しょうもない自分だけどあなたの道とぼくの道はひとつだよね?ね?ね?と一生懸命確かめてるようなところが、いい。
「ずる賢くてイジワルでみすぼらしくて見栄っ張りでカネにダラシない」ってこれぼくじゃないの?ぼくのことじゃないの!?桑田さんみてたの!?と思っちゃうような歌詞、そこから「愛したのはあなただけ、信じてくれるでしょう?」と確認する弱さ、いいよね。
でも、「あなたなしじゃ生きられない、死ぬほど抱きしめて」は思ってても言えないなぁ。
最後に
というわけで近年ますます何者にもなれなかったオッサンの気持ちを代弁してくれる(と勝手に思っている)桑田佳祐さんをぼくはこれからも応援していきます。
あ、でも本当にカミさんに捧げたいのはアルバム『キラーストリート』収録の『ごめんよ僕が馬鹿だった』です。
………色々あったんだよ!