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「生類憐みの令」の将軍・徳川綱吉、カラスを島流しにする

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江戸幕府の5代将軍、徳川綱吉といえば「生類憐みの令」でお馴染みですね。

「みんな生き物を大事にするように」と打ち出した綱吉さんですが、この「生類憐みの令」によりカラスを島流しにしたことがあるんです。

徳川綱吉
(画像掲載元:徳川綱吉 - Wikipedia

生類憐みの令とは

そもそも、その「生類憐みの令」って何なんでしょうか。

この「生類憐みの令」は特に成分法として成立しているわけでなく、綱吉時代に行われた生類を憐れむことを趣旨とした諸法令の総称です。しかし、庶民への影響も大きく、綱吉の評価を著しく下げた「天下の悪法」との評判がありますね。

犬が大好きで「犬公方」とまで呼ばれた綱吉ですが、この法令の及ぶ範囲は犬だけでなく、猫も鳥ももちろん入ってますし、魚や貝や海老なんかも保護されています。

まぁ、なんというかちょっとやりすぎってカンジで、儒教に基づく文治政治の一環として再評価しようという動きもありますけど、ちょっとそれはキビシイんじゃないかなぁ。狆(チン)という犬を100匹も買ってた、ただただ動物好きの綱吉が動物を愛護するためだけに出した法令のような気がします。

 

カラスを島流し

そんな動物好きの綱吉、カラスを島流しの刑に処したことがあるそうです。なにそれ。

ある日、江戸城の庭を散歩していた綱吉、そんな綱吉のもとに一羽のカラスが飛んできました。

綱吉が「あ、カラス!見て見て!カラスカラス!」と周りの家来に若干テンション高めに言ったのかどうかわかりませんが、そのカラスが綱吉の上空に来て「アホー」と一声鳴いたのかどうかもわかりませんが、とにかく、そのカラスが綱吉の額にポトっと糞を落としました。

それをみた家来衆、「すわ!上様にフンを落とすとは不届者め!」とそのカラスを捕まえたそうです(どうやって?)。

「こんな無礼者は殺してしまえ!どうせカラスだし」と家来は思ったんですが、ここで生類憐みの令が足枷となってカラスを殺すことはできません。「アホー」と鳴くカラス。

ムカムカした家来たちは「何だよコイツむかつくな」「殺すわけにはいかんけどこのまま帰すのはムカつく」ととにかくムカついて「こうなったら八丈島に島流しじゃ!」と結論を出しました。

江戸時代の島流しと言えば八丈島。関ヶ原の敗戦の将、宇喜多秀家も流された八丈島。カラスはその八丈島に島流しとなりました。島流しになった罪人は八丈島に着くや否や島にほっぽり出されてそれでほったらかしにされたのですが、カラスも同様です。籠から出されてほったらかし。

そのうち江戸に向かって飛び立ったそうです。果たしてカラスは江戸まで飛んで帰ることができたのでしょうか。知らんけど。

最後に

この話は、江戸幕府の基本法典である「公事方御定書(くじかたおさだめがき)」に判例として記録が残っています。

ちなみにフンの一件で綱吉はカラスが大嫌いになったとかならなかったとか。あの綱吉に嫌いな動物がいるってのも、面白い話ですね。