先日、ヘビの戦いを見ましてヘビ好きのぼくとしては記事にしてしまったわけですが。
この記事に対して、「これはマムシじゃなくてアオダイショウの幼蛇じゃないか」という指摘をいただきまして、「えっ?アオダイショウの子供って青くないの!?」と全く知らなかったのでビックリしちゃって調べてみることにしました。
アオダイショウ
アオダイショウは体長1m~2mになる日本では大きめのヘビで、体の色が個体差はありますが緑っぽいためアオダイショウと呼ばれています。
(画像掲載元:アオダイショウ - Wikipedia)
確かに青い。というか緑。北海道ではもっと青みが強い個体が多いそうですね。
都市部でも河川敷などでよく見られ、人家に侵入したりするため人との関わりが深く、ネズミなどを捕食するので益獣として扱われることもありました。
ぼくも子供のころ通学路脇のドブ川沿いでよく見かけて拾って遊んでたりしましたし、まぁ身近なヘビですよね。
アオダイショウの幼蛇(ようだ)とマムシを比べてみた
で、この青みががかったキレイなアオダイショウの子供が、マムシみたいだということですが、結論から言うと本当でした。知らんかった!
これが、アオダイショウの幼蛇。
(画像掲載元:アオダイショウ - Wikipedia)
そして、こちらがマムシ(ニホンマムシ)。
(画像掲載元:ニホンマムシ - Wikipedia)
なるほどこれはソックリですね…。鎖のような斑紋が本当にソックリです。
そして、前の記事の写真をもう一度チェックしてみる。
ふむむむ、これはきっと…アオダイショウだ…。背中のハシゴのような斑紋は、これはアオダイショウの方が近いかもしれない。
よく考えたら、シマヘビは他の蛇の幼蛇を獲って食らったりするらしいですし、シマヘビがわざわざ毒のあるマムシを襲うとは考えられないですしね。
もっと詳しく観察しておけば良かったです。せめて頭の形を。マムシなら毒蛇特有の三角形の頭してますからね。写真で見る限りは頭も丸く見えますし。
アオダイショウの幼蛇がマムシみたいなワケ
じゃあなんでアオダイショウの子供はニホンマムシにそっくりになっているのか。もう予想がつきますが、これはニホンマムシの擬態をしていると考えられているそうです。
ヘビの子供はネコやカラスに食われちゃったりしますから、「あっマムシやヤベェ」と思ってもらったほうがいいですもんね。
ということは、ぼくはアオダイショウの生きるための策略にまんまと引っかかったということになっちゃいますね。くそう悔しいぜ…。
このマムシのような斑紋は成長すると目立たなくなって体が青くなっていくわけですけど、それは身体が大きくなると逆に目立っちゃうからでしょうね。
なんというか、良く出来てるなぁ…。
最後に
というわけで、日常でどっかでマムシのような蛇に遭遇したときに「わっマムシや!」と慌てる前にちょっと確認してみましょう。そしてアオダイショウなら撫でてあげましょう。
それにしても、自分の無知を晒してしまって恥ずかしい限りですが、それをキッチリ指摘してくださって知識が増えるってのもネットの醍醐味ですね。ちょっと前なら「これはマムシではない!バカめ!」と言われることのほうが多かったですけども。