ぼくの音楽に対する態度の根幹を作り上げたのは、ジョン・レノンさん、桑田佳祐さん、中島みゆきさん、そしてチバユウスケさん。特にチバユウスケさんは「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」を通じて音楽のカッコ良さをぼくに教えてくれました。
そのチバユウスケさんが、亡くなった。
なかなかショックでした。この歳になると好きな方が亡くなるということも多くなってきましたが、その訃報に心を動かされることなんてそんなにはありません。
しかし今回は、しばらく放心してしまいました。
チバユウスケさん死去
元「ミッシェル・ガン・エレファント」のボーカルで、バンド「The Birthday」のボーカルでギターのチバユウスケさんが、11月26日に死去したことが分かった。5日に公式サイト及びインスタグラムで報告された。55歳だった。チバさんは今年4月に食道がんを公表し、休養していた。
食道がんで休養していたことはもちろん知っていましたが、55歳ですか…。ぼくと4歳しか変わらなかったんですね。
それにしても早い。まだ早すぎるよ…。
ぼくとチバユウスケ
放心から復活してまだちょっと気持ちが入ってないというかなんだかフワフワして脳味噌が働かないので、とりあえずぼくとチバユウスケの出会いだけ書いておきましょう。ぼくが初めてTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの楽曲を聴いたのは、自堕落な大学生で友人の下宿で酒飲みながら麻雀したりゲームしたりしてたときについていた、真夜中の『CDTV』。そんなに順位は高くなかったんですけど『ゲット・アップ・ルーシー』でした。
なんだかブリティッシュロックっぽい音楽と声が耳に引っかかり、それもただただカッコいいと思ってたんですが、詩を聴いてみるとなんだこれ!となったんです。
「これビートルズの『Lucy in the sky with diamonds』のアンサーソングやんけ!」
当時ビートルズのコピーバンドをしてすっかりハマりきったところだったので尚更そう思いました。ホントのところはどうなのかは知りませんが。
そういう引っかかりもあって1回聴いただけですっかり気に入ったぼくは徹夜明けのまま次の日にCDショップに駆け込み3rdアルバム『Chicken Zombies』を購入しました。『ゲット・アップ・ルーシー』が収録されてますからね。
それからはもうずっと聴いてたんですけども、聴けば聴くほどハマったのはやっぱりチバユウスケさんの詩です。
分かるようでわからないような、しかし「ああそういうことですか」と思えるけどやっぱり「そういうことですか?」と問いたくなる、まるでチバさんが「答えは自分で出せ!」と言ってきているような、いわば哲学的な詩、「チバ・ワールド」とも言われる独特な詩、これにどんどんハマっていきました。
まぁとにかく、ぼくにとっては偉大すぎるミュージシャンです。
最後に
チバユウスケさん、ぼくに音楽のカッコ良さを教えてくれてありがとう。
あちらの世界でアベフトシさんとウマい酒でも飲んでください。