休日、皿洗いを始めるときにテレビをつけて皿を洗いながらテレビからの音声を聞くとはなしに聞いていると、なんだかビバノンノンビバノンノン言ってました。
「ドリフかよ」
ぼくは思いました。
ドリフターズの『いい湯だな』における加トちゃんの合いの手、「ハ~アビバノンノン」を思い出したのです。
そしたら、違った。
ヒバNON NON
それは、実は『ヒバNON NON』と言っていました。
ヒバノンノンって何だ?
と思ってテレビを見てみると、それは防虫忌避剤でした。
スプレーをシュッとかけるとその場所に害虫が逃げて寄ってこなくなるというシロモノです。
その成分のひとつがヒバのエキスで、そして虫のいなくなるから『ヒバNON NON』ということらしいです。
ダジャレかよ。
天然由来100%で比較的安全な虫よけということで割と人気らしいですが、ダジャレかよ。
『ヒバNON NON』商品名決定会議を想像する
世の中には、こういうダジャレをベースにした商品の名前が割とありますが、そういうのを見ると、ぼくはどうしてもその商品名が決定された瞬間を想像してしまうのです。
企業が商品名を決める場合やっぱり会議が開かれると思うんですけど、ダジャレを採用する会議って面白そうじゃないですか。
バカっぽくて。
小林製薬や川口技研のように、企業としてあえてダジャレを多用してる会社はいいんですよ。ワザとやってるわけですから。しかし、その他の会社の場合、やっぱり真面目に会議してダジャレに決定するんだと思うんです。
「あ~、では次に、この虫よけの商品名を決定しようと思います。何か良い名前はありますか?」
「う~ん、どうしましょう。やっぱり天然由来がウリですから、成分の名前を入れたほうがいいのでは?」
「具体的には?」
「う~ん」
硬直する会議。
しばらくするとひとりが誰に言うではなく小声で「ハ~アヒバノンノン」とか言います。資料にある「ヒバ」の字を見て「ビバ」が連想され、頭の中で『いい湯だな』がリフレインしだし、意識するわけでもなく頭の中の加トちゃんに合わせてつい声が出てしまったのです。
「今なんつった?」
隣の男が聞きます。
「え?ビバノンノン」
「それだ!」
「え?」
「部長、成分のひとつヒバにかけて『ヒバNON NON』というのはいかがでしょう?」
「え?ドリフ?」
「面白いねぇ」
「面白いねぇ」
「素晴らしい!それでいこう!バズるんじゃないかワハハハハ!」
会議に参加するのは大概オッサンばかりですから、ダジャレは大好物です。それが世間に広まる名前だなんて意識はまったくありません。
こうして『ヒバNON NON』という名前に決定しましたとさ。
最後に
いや、知らんけど。
ダジャレの商品名を見ると、大概ぼくの頭の中でこういった会議が再現されるのです。
ところで、この『ヒバNON NON』、口コミを色々見ていると結構効き目があるみたいですよ。ひと吹きで90日ほど効き目が持続するらしいのでコスパも悪くありません。
クモやムカデなど大嫌いな人、害虫に困ってる人は使ってみてもいいかもしれませんね。