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J:COMを名乗る株式会社エスタンシアが提案するNHK衛星受信料の「団体一括支払」に応じる必要はあるのか

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ウチはJ:COMと契約してケーブルテレビを視聴しているんですが、先日、次男しか家にいないときにJ:COMを名乗る人が家に来て、NHKのBSの団体一括支払いについて説明していったらしいです。何でもそのうち義務化するとか。

「未成年に説明すんなよ」と思いましたが、要は「一括で支払ったほうが得だよ」ということらしい。なるほど得ならそうしますか。とはならない。あえて名刺を置いて行ったこと、義務化という言葉、リフォーム営業やってるぼくにはビンビン来ちゃいましたので。

というわけで、今回来た業者(株式会社エスタンシア)とJ:COMとNHKについて探ってみました。クチコミではよく、J:COMとNHKはグルだなんてことも実際に言われてますからね。

株式会社エスタンシアとJ:COMとNHK

株式会社エスタンシア

今回来た人の名刺は、株式会社エスタンシアという会社でした。せっかく置いて行ったので見てください。名前と電話番号は一応隠しておきますけど。

エスタンシア J:COM

エスタンシアという名前とJ:COMのロゴ、そして「J:COMサービス説明員」という肩書き。はっきりいって委託臭がスゴい!と思ったらちゃんと「業務委託先」とか書いてあります。サイトもちゃんとあって「通信の営業受託に特化」とか書いてありましたので、彼らがJ:COMとしてやってくること自体は問題はなさそうです。

J:COMの衛星受信料「団体一括支払」

さて、その株式会社エスタンシアの人間が提案してきたのがNHK衛星受信料の「団体一括支払」です。

J:COM NHK一括支払

これは、J:COMと契約してるならばNHKの衛星受信料がちょっとは安くなりますよ、ってやつでした。

安くなるなら悪くない話かもしれませんね。

ここで気をつけたいのは、「契約は義務」と書いてあるけど支払いについては何にも書いてないところ。あとで書きますが、衛星放送に限らずNHKとの契約はそれ自体は義務ですけど、それに伴う受信料の支払いは法的には義務化されてないんです。

NHKの衛星受信料

巷では色々言われているNHKの受信料。支払う義務があるのかどうかみたいなことが頻繁に言われてたりします。

ちなみに、ウチはNHKの受信料は払ってます。なんだかんだ言って、民放では作れないコンテンツを提供してくれてますし、ぼくはそれを享受していますから。子供らが小さいときにEテレにお世話になったことも大きいです。

しかし、衛星受信料は支払っていません。J:COMを入れたら勝手に見られるようになったNHKBSですが、なけりゃないであんまり困らないので、いつかJ:COMを解約するときには見なくなるからです。映ってる間は見るけどね。

「団体一括支払」でNHK衛星受信料を支払わなくてはならないのか

株式会社エスタンシアの人間は「J:COMが衛星放送の受信料を一括で徴収するようにNHKから言われた」とか「一括徴収が義務化になる」とかいうトークで切り込んでくるそうです。ウチも次男からの又聞きなのでなんとも言えませんが同じようなことを言われたらしい。

それホント?って思うわけです。

そもそも現行の法律では、NHKとの契約は国民の義務となっていますが、受信料の支払いは義務づけられていません。意外ですけど。2015年に当時のNHK会長だった籾井勝人さんが国会で「受信料の支払い義務を法律で定めて欲しい」という発言をしていることでもそれはわかります。ただ、NHKと契約するときの書類に受信料を支払う義務は明記されているので、それに署名した時点で義務は発生します。

そして、NHKと契約する義務、は放送法で定められているんですが、現状それをしなかったことに対する罰則は定められてないんですよね。つまりNHKと契約しないことと受信料を払わないことは、法的にはアウトなんですけど罰せられることはないんです。

ましてや、いくら安くなるとはいえ、J:COMを通して払う意味はまったくありませんので、今回のような「団体一括支払」に応じる必要もありません。

ただし、裁判で「受信料支払い義務は合憲」って判決も出ましたし、今後はNHKがウハウハするような法整備がされていくこととは思います。

あと、ここまで読んで放送法を盾にとって「断固払わない!」となっちゃった人がいたら、ちゃんと法の専門家に聞いてください。

NHKとJ:COMはグルなのか

この項はまぁオマケなんですけど、よく言われてる「NHKとJ:COMはグルだ」というのは本当なんでしょうか。

J:COMと契約したらNHKの徴収員がめっちゃ来るようになったからJ:COMは個人情報をNHKに流している!とかよく聞きますよね。

これはまぁ、ぼくの憶測だとある程度本当だと思います。今回のような案件の場合は、J:COMと契約したということはNHKBSを受信できる体制が整ったということですから、だったら受信料払えって言える、だから取りにいこう、ということなんでしょう。つまり、NHKとJ:COMの間にパイプがあればNHKも取りっぱぐれが減るわけですよ。

ということは、もしぼくが「団体一括支払」の契約をすればNHKからJ:COMと株式会社エスタンシアに報酬が支払われるんでしょうね。だから多少強引な導入トークを使ってでも契約を取りにくるんでしょう。ぼくも訪問営業してるからそこは痛いほどわかりますし、だからそれをもって「ケシカラン!払わん!」とかにはなりません。

最後に

というわけで今回のまとめ。

・NHKの衛星受信料団体一括支払を持ちかけてくるのはJ:COMではなく業者

・一括支払は義務ではなく、任意

・NHKと契約するのは義務だが、受信料支払いは現状義務ではない

・NHKを契約しないこと、受信料を払わないことには罰則はない

・今後はおそらく受信料支払義務化の流れになる

・NHKとJ:COMは多分ツルんでる

ぼくは、NHKの衛星受信料は上記の理由で支払っていないので今のところはスルーしますけど、今後「うわぁNHKのBSはいい番組作るなぁ。これ見られなくなると困るなぁ」と思うようになったらキチンと支払うことになると思います。そのときはきっと業者は通さないけど。