ケーブルテレビのアニマックスでは、『機動戦士ガンダム』のデジタルリマスター版の放送を割としょっちゅうやってます。
ぼくはそりゃ世代ですからファーストガンダムは大好きですけど、特に放送日時をチェックすることもなく気付いたら観てるカンジです。
で!
そのガンダム、さっき放送してたんで観てたんですが、不覚にもこみ上げるものがありまして。ええ、涙です。別にマチルダさんが亡くなった場面を観たわけでもなく、感動的なあの最終回を観たわけでもないのに、泣きそうになってるワケのわからないぼく。
小さな防衛線
ぼくが観たのは、『機動戦士ガンダム』の第30話「小さな防衛線」です。あのアッガイが出てくる回ですね。
あらすじはこんなカンジ。
ホワイトベースがジャブローに入港し、ジオンに攻められて撃退したあと。ホワイトベースのクルーたちは辞令を受けて正式に連邦軍の軍人となります。辞令を受けないものは民間人としてジャブローに残ることになりますが、その中には幼いカツ、レツ、キッカがいました。ところがこの3人の子供たちは「ジャブローに残りたくない、ホワイトベースに乗る!」と主張して逃走します。
そのころ、ジオン軍のシャアはジャブローに潜入し、ジムの量産工場爆破のために時限爆弾を仕掛けていました。その際にカツとレツとキッカは偶然ジオン兵と鉢合わせ、縛られてしまいます。
そのときに爆破のことを聞いた3人は何とか縛っている縄をほどき、仕掛けられた爆弾をすべて見つけ出し外します。3人の運命やいかに!?
みたいな。
なんとなくシャアのセコさが前面に出てきて、順番に見てくれば「あれ?シャアってどうなん」?って最初に思う話になります(個人の見解です)し、シャアとセイラの二回目の邂逅が描かれる回でもあります(重要)。
頑張る子供たち
この「小さな防衛線」を観ると、カツトレツとキッカはそりゃもう一生懸命に時限爆弾を探し、見つけては外して運ぶんです。時には爆弾を落としそうになりながら。
ハラハラします。ドキドキします。
キッカなんて、女の子なのに頑張りすぎです。カツも爆弾を落としそうになったりして不器用ながら必死です。そして意外とこういうピンチにリーダーシップをとるレツ。
3人とも素晴らしいです。無鉄砲にも健気です。
子供たちの活躍に涙するワケ
そして、子供たちが必死になってる姿を観てると、自然に涙が込み上げてきたのです。ええ、古いアニメなのにですが、何か?
で、その理由を考えようと思ったら、このようなことは前にも1回書いてました。
この記事の中で、『はじめてのおつかい』というテレビ番組を引き合いに出して子供たちの頑張る姿に涙するワケを自分で分析しています。
これってもしかして、自分に子供がいるのが原因なのかな、とか最近思ってます。つまり、てくてく歩く小学生に、かつての自分の子供の姿を重ね合わせていたりする。こんなに儚げだったかなー大きくなったもんだなーとか。それで感動するだけじゃなく涙も発動されるのかも。
『はじめてのおつかい』なんて、自分の子供が生まれる前と後でみかたが明らかに違いますから。
ずっと「他人の子供が買い物に行くだけの番組なんて、一体何が面白いのか」とか本気で憤慨してましたから。それが自分に子供が出来た途端あの体たらくですから。
そうだとすると、ぼくの場合は 「自分に子供がいなかったら生命の儚さにも気付かないしょーもない人間」なのかも知れません。それはあり得る。
もう多分、これで間違いないんです。
だから昔はこの「小さな防衛線」のお話は『機動戦士ガンダム』の中でもいらない回なんじゃないかと思っていました(アッガイのことを考えるとそうもいきませんがw)。
ところが今となっては、再放送を観るなら是非観たい回のひとつになっています。
現に今回は第29話「ジャブローに散る」を観てるときから「ああ、次はあのカツレツキッカが活躍する回やないか。はやく観たいなぁ」なんて思っていましたからね。
子供が健気に頑張る姿は泣ける。
最後に
また、カツとレツとキッカは、そのまんまウチの長男と次男と娘の小さい頃に重なったりしてるんですぼくの場合。これも理由としては大きいなぁ。
我が子と重ね合わせてついつい涙が出ちゃう。
『ガンダム』を観ていた小学生の頃には思いもよらなかった感情と感覚の変化です。つまりは、オッサンになったということなんでしょうなぁ。