どうも、ガンダム世代です。
ぼくに言わせれば、『機動戦士ガンダム』に使われている全楽曲のうち、1番は『哀戦士』で2番は『めぐりあい宇宙』でしかありません。この2曲はよくカラオケでも歌っていて、若い連中に「なんスかコレ?」とか言われているのです。
しかしこの2曲は劇場版三部作の第2作と第3作の主題歌です。
じゃあ第1作の主題歌はないの?と言ったら、もちろんあるんです。
それが、やしきたかじんさんの歌う『砂の十字架』です。
ライリー、ライリー、ライリー、リラッ。
『砂の十字架』とは
「砂の十字架」(すなのじゅうじか)は、やしきたかじんの7枚目のシングル。1981年発売。
谷村新司の作詞・作曲。アニメ映画『機動戦士ガンダム』(劇場版3部作の第1作)の主題歌で、当時のたかじんのシングルとしては最大の13万枚を売り上げるヒットとなる。
『砂の十字架』は、当時全然売れてなかったやしきたかじんさんを担当していたディレクターさんがキングレコードにレコード出させて!と頼み込んだら、「じゃあガンダムの歌うたえ」と言われてたかじんさんが渋々歌った楽曲だと言われています。
やしきたかじんさんがご存命のころ関西在住でたかじんさんの番組をよく見ていた人は、常に「人生最大の汚点」とこの曲について語っているたかじんさんを知っていると思います。冒頭についても、「“ライリーライリーライリーリラ”って何やねん!」ってよく言ってましたよね。
まぁ、『砂の十字架』はそんな曲です。
陰に隠れる『砂の十字架』
冒頭に書いたとおり、この曲は劇場版ガンダム三部作の第1作の主題歌です。
(画像掲載元:機動戦士ガンダム I [DVD](Amazon))
しかし、やっぱり第2作の『哀戦士』と第3作の『めぐりあい宇宙』があまりにも名曲ゆえに、この『砂の十字架』は人口に膾炙することが少ないです。
ていうか、ぼくの意識がそうでした。申し訳ないけど。
ぼくがガンダム中で一番好きなジャブローの戦いが描かれる第2作、クライマックスの第3作、その主題歌がカッコイイ、ということでぼくは『哀戦士』と『めぐりあい宇宙』については強烈に記憶に残ってたんですけど、その前半の物語って後半の盛り上がりゆえに忘れがちで、したがってその主題歌も脳味噌のなかにあんまり残ってなかったんですよ。まだ子供だったから。「それでも~♪」のインパクトくらいしか記憶にない。
だからどうしても『砂の十字架』は『哀戦士』と『めぐりあい宇宙』の陰に隠れてました。
しかし、オトナになってから聴くと、もうこれが心に沁みてくるのです。なんという歌詞そして曲!ガンダムという作品の世界観と方向性が端的に表されています。そしてたかじんさんの歌声!
最近、『哀戦士』と『めぐりあい宇宙』の陰から『砂の十字架』がひょっこりと出てきています。
それではどうぞ。やしきたかじんで『砂の十字架』
ああー、いいわぁあああああ。
祈りを越えた愛だけを 心の糧に。
最後に
まぁそれでも、『哀戦士』が1番で『めぐりあい宇宙』が2番ですけどね。ぼくの中では。どないやねん。
たかじんさんの歌声が圧倒的すぎてカラオケで歌えないってのもあるね。いや、そう書くと井上大輔さんはどうなのってなっちゃうけどそういうことではなくて。
とにかく、今は自信をもって言えますよ。
『砂の十字架』も名曲です!