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公暁は「くぎょう」か「こうぎょう」か

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公暁、といえば鎌倉幕府2代将軍源頼家の子で、3代将軍実朝を「親の仇」として暗殺したことで知られています。

ところで、この「公暁」、何と読むのか。

ぼくらは確か「くぎょう」って習ったんですけども、なんか最近では「こうぎょう」と読むのが普通っぽくなってるような気がします。

「こうぎょう」の違和感

2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の影響でしょうけども、特にNHKの歴史関連の番組で鎌倉時代を扱うものが増えていますが、その中で「公暁」が扱われることも多いんです。

実朝暗殺

実朝暗殺ってのは鎌倉時代にどころか日本史に大きな影響を与える事件ですからその実行者である公暁が扱われるのは当然なんですが、それらの番組でことごとく「こうぎょう」と呼ばれています。急に。

初めて「こうぎょう」読みを見たのは『鎌倉殿の13人』の公式ホームページで3月ごろだったような気がしますが、決定づけられたのはもしかしてこの時からなのかな。だとしたら、三谷幸喜さんがどこかでこの読みを発見したのかもしれません。

いずれにせよ、ずっと「くぎょう」と呼んできたぼくとしては「こうぎょう」と読むのは違和感しかありません。

「くぎょう」か「こうぎょう」か

で、結局どっちなのどっち読みなのってことですが、ちょっと調べてみると、やっぱり元々は「くぎょう」と呼ぶのが普通だったみたいですね。明治時代の『国史大辞典』で「クゲウ」とされ、それ以来そう読むのが主流になったっぽい。

しかし、鎌倉時代に成立したとされる『承久軍物語』では「こうきょう」と書かれていて、以後江戸時代などに成立した史料にはどちらの読みも登場します。

さてどっち?となったときに、公暁の師である公胤の読みを考えるとこれは「こういん」であり、さらにその公胤の師である公顕は「こうけん」です。光顕は大僧正、公胤は正僧正にまでなった僧侶ですから、公暁の「公」は当然、両者の「公」を継いでいると考えていいでしょう。となると「こうぎょう」のほうが正しい読みのような気がします。

史料でも両方の説があるということは、正解が導きだされるのはまだまだ先のことかもしれず、あるいは正解がない問題なのかもしれません。

そんな問題だからして、ぼくなんかのシロウトの話より専門家を参考にしたほうがいいので、こちらを貼っときます。ご参照ください。

www.chugainippoh.co.jp

この先生はどうやら「こうぎょう」で落ち着いたっぽいんですけど、今度は「こうぎょう」か「こうきょう」かという問題が出てきてます。

人一人の名前でも、一筋縄にいかないもんですなぁ。

最後に

いやでもやっぱり、ぼく的には「くぎょう」が一番しっくりくるんですけどねぇ。「こうぎょう」って聞くたびにモヤモヤするんです。

まぁ、慣れの問題だけなんでしょうけども。