毎週楽しみにしている2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、いよいよ物語も大詰めですが、鎌倉幕府3代将軍源実朝を柿澤勇人さんが演じています。
そしてこの実朝、ドラマの中で最近しっかりした将軍になられました。
それを見てぼくは「ずいぶんしっかりしてんな」と驚き、そして納得したりしています。というのは、今までのイメージとは何だか程遠いんですよね。
まぁ今までのイメージといっても、マイナーな時代であり、ぼくも実朝について知ってることはそんなになく勉強不足からくるイメージなんでしょうけども、とにかくイメージが違っている。
今までの源実朝のイメージ
源実朝と言えば、金槐和歌集でしょう。つまり、源実朝は和歌が好きな将軍。実際、その和歌は松尾芭蕉や正岡子規、斎藤茂吉らから最大級の賛辞を送られています。
そして実朝は、この「和歌好き」によってなんだかナヨナヨして政治できるんだかできないんだか義時にまかせっきりなんじゃないの?というイメージを持たれていました、ぼくに。
毎度毎度ゲームの話で恐縮ですが、歴史シミュレーションゲーム『蒼き狼と白き牝鹿』シリーズには「世界編」があり、壮大なことに全世界統一を夢見ることができるステキなゲームとなっています。チンギス・ハーンを扱っているゲームですから、世界編では日本はモロ鎌倉幕府の時代です。で、いつもは頼朝の時代から始まるんですが、第3作『元朝秘史』の世界編は源実朝の時代からシナリオが始まるんです。その実朝の顔グラがこれです。
自信なさげで陰キャなカンジ。でもオルドには入りまーすみたいな。
ぼくが持ってる源実朝のイメージって、正にこれ。
あ、ちなみに『元朝秘史』には他の武将も出てきますし、北条義時ももちろんいるし軍師的立場で頑張ってます。しかしこの顔。
オッサン!
ああまぁ実朝のときはもう歳いってますからね、こんなもんでしょう。
大河ドラマの源実朝
翻って『鎌倉殿の13人』。
将軍になったばかりのころは何もわからず右往左往し、結局義時や政子の言うがままに存在してて「和歌詠んでるときだけ落ち着く」みたいな感じでした。そして「ああ、これこそ実朝」って思ってました。
しかし、事態は変わってきました。和田合戦を契機にして。お気に入りの御家人・和田義盛がハメられて誅されるとき現場にいた実朝は、そんなものを目の当たりにしてショックの果てについに将軍として覚醒しました。そして何かと義時の言うことを聞かないようになる。聞かないだけではなく、自分の意見をしっかりもって邁進するようになってきました。
全然イメージ違うやん!と思いつつそれが納得できないわけではなく、ただただ「なるほどこんな感じで実朝も成長していったんだろうなぁ」と思うだけです。まぁ、ボンボンなところは変わらず公暁を怒らせてましたが、実朝だって伊達に将軍やってるわけじゃないってことでしょう。ご立派になられて…。
しかし、立派になったらなったで傀儡が欲しいナンバーツーには具合が悪いようで…。
最後に
というわけで源実朝のイメージの話でした。
実朝に限らず、歴史は史実だけゴリゴリ調べるより小説やドラマやゲームも視野に入れると面白いんです。今回の話は史実はゴリゴリ無視してゲームとドラマを比べてますけど。
まぁいいじゃないですか。とりあえず『元朝秘史』でも遊びましょうよ。そして実朝で世界征服じゃー!八条とオルドでチョメチョメじゃー!