ついに先日、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の最終回が放送されました。
録画したやつを見終わって今、余韻に浸っています…。
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いやぁ、面白かった!マジで!
歴代大河ドラマでナンバーワンになった『鎌倉殿の13人』
最初に言っちゃいますが、今回の『鎌倉殿の1人』、今までの大河ドラマで一番面白いやつになりました、ぼくの中で。
ちなみに今までの1位は『太平記』、2位は『太平記』と同じ池端俊策さん脚本の『麒麟がくる』でした。
『麒麟がくる』のときは「面白いなぁ!もしかしたら『太平記』以上かもしれん。いや、そこまでではないかな…」みたいなカンジだったんですが、今回は「面白い!面白さでは『太平記』より上!一番面白い!」となっちゃいました。本当に参った。
なんでそんなに面白かったんだろう。ちょっと我が頭の中を覗いてみたいと思います。
絶妙な史実とフィクションのブレンド
時代的にはマイナーな時代を扱っているわけですが、その分フィクションを入れるのは容易なわけですけども、三谷幸喜さん妥協してないですね。
三谷さんおそらく、めっちゃくちゃ勉強してます、『吾妻鏡』読み込んでます。
その上で、記録にある史実とそこから考察して出てきた想像、この2つの混ざり具合がなんというか、絶妙でしたね。
あくまでもドラマでありフィクションなんですけど、もしかしたら本当にそうだったんじゃないか、と思わせてくれることが多かったんですよね。一番わかりやすいところでいうと、源義経の人物像。菅田将暉さんが演じてましたが、これがえらいサイコパス。
今までは「イケメンの悲劇の名将」だった義経ですが、その行動を考えるとただサイコパスだっただけと思ったほうが自然だったりします。しかし、言われてみればそうだけど思いつきはしませんよね、普通。それを導き出した三谷幸喜さんの才能おそるべし、みたいな。
最後の北条政子の演説だって、はじめは『吾妻鏡』や『承久記』に記録として残ってることを言っているんですが、そこから読んでいる紙を捨て、義時を助けることを軸にしたものに変わってます。完全なるフィクション。でももしかしたら…、とどうしても思ってしまいます。というか、自然にそういうふうに思わされてしまいます。
絶妙なキャスティング
ぼくが大河ドラマを好きになる要因として、「キャスティングがめちゃくちゃ納得できる」というのがあります。いちいち例を挙げませんが、『太平記』も『麒麟がくる』もその辺は完璧だったと思ってます。
そして、これまた『鎌倉殿の13人』のキャスティングもエラいもんでしたね。源頼朝、義経、そして北条義時、和田義盛など、イメージどおりです。
ドラマが始まる前は、個人的に小池栄子さんの北条政子がもう「ピッタリやん!」って思ってました。チョロっと書きましたけど。
しかし、今回はやっぱり畠山重忠を演じた中川大志さんにもう参りました。放送前は「この武士の鑑をこの若造が?」って思ってましたゴメンナサイ。しかし、回が進むにつれその演技力に圧倒され、それは畠山重忠の乱の前に頂点に達しました。もう降参しましたよね。
彼はいずれ大河で主役を張るでしょう、間違いなく。
思えば、『麒麟がくる』のときに信長を演じた染谷将太さんにも相当の衝撃を受けたんですが、今回の中川大志さんはそれ以上でした。
その他、実朝も公暁も時政も時房も全成も後鳥羽上皇も運慶もすべて良かった。なんだか違和感を感じたキャスティングがひとつもなかった気がします。どれだけよくてもひとりは「ええ…」ってなる人物がいるんですが、今回は無かったですマジで。これはスゴいことですよ、ええ。
最後に
『鎌倉殿の13人』はぼくのナンバーワン大河。その理由を2つ挙げました。他にもあるんですけど(オープニングテーマがめっちゃ良いとか)、今はなんだか「すげぇ…すげかった…」と余韻に浸ってるところですのでウマく言語化する自信がないのでもう書きません。
面白いドラマは「面白い!」だけでいいんですから、書くのも野暮かもしれませんし。
とにかく、超面白いドラマをありがとう!と携わった方すべてに敬意を込めていいたい気分です。