イヤー終わりましたね、プレミア12。
侍ジャパンは決勝で台湾に敗れ準優勝に終わりました。
井端監督に矛先が向けられネットでは「井端辞めろ」とかいう文字が躍ってましたが、ここはシロウトがとやかく言うところではありません。好き勝手言うのは構わないと思うけど。
そしてその中でも、とりわけ打線の組み方に苦言を呈する内容が多かった気がします。なんかアメリカのスカウトさんからも言われてたり。
6番打者最強論者のいう6番
「なぜ牧が4番じゃなくて6番だったのか」
これはもう大会を通じてずっと言われてたしたが、井端監督は頑なにこれを変えませんでしたね。
かくいうぼくも、ずっと思ってました。しかし、ぼくは「打線を組むときに6番は重要」という“6番最強打者論者”なのです。それでも、6番は牧ではない。
ぼくは6番打者について書いたことがあります。
1988年の中日ドラゴンズ、仁村徹選手を引き合いに出して6番打者について力説しています。
走者を一掃した(ベース上をクリーンアップした)クリーンアップを、クリーンアップするという仕事が6番にはあるのです。
ていうか6番の仕事ってそれだけです。
しかも、ホームランが飛び出すかどうかッみたいな勝負はクリーンアップでするハズなので、6番には長距離砲はいらない。
6番打者はチャンスゲットしたクリーンアップが塁上にいるので彼らを高確率でホームに返せる選手がいい、というわけです。
もちろんこれはいち野球親父の戯言なので、正解というわけではありません。あくまでもぼくの自論です。
6番牧は正解だったのか
しかし、そんなぼくでさえ「6番牧は違う」と思うんです。
井端監督は「走者を置いた場面、より多くチャンスで回ってくるところでいってもらっている」と言っています。そして、その考えはぼくのそれと完全に合致しています。6番とはそういうものです。
しかし、それはクリーンアップがちゃんと仕事をしないと機能しないのです。今大会、牧選手から始まるイニングが多かったと思いません?牧の前でイニングが終わってます。それじゃ、まったく意味がありません。6番がぼくや井端監督がいうように機能するためには、それよりもクリーンアップが打たなきゃならないのです。そうなると、よりチャンスが回ってくるから強打者を置くクリーンアップにはチームトップレベルの打者を置かなければなりません。クリーンナップが6番より優秀じゃないと、6番は機能しないのです。
となると、牧を4番に置いて6番には打率.444でOPSも1.282の坂倉選手などを置いたほうが良かったんじゃ…となっちゃいます。得点圏打率も高いし。森下選手もOPS得点圏打率見るといいですね。打点もチームトップだし。
もしかしたら4番森下と6番牧を入れ替えたほうが得点力もあがったし打線のつながりも良かったかも知れませんねぇ。
最後に
6番最強打者とは、あくまでもクリーンアップあっての、ということです。
となると、ぼくら「6番最強打者論者」の「最強」とはなんぞ?ということになりますけどね。それはまぁ、結果として打点や得点圏打率の数字が上がってチーム最高になるような位置づけということで。一番打つ選手が6番に君臨しても、繋がってこなければ意味がないのです。
つまりはすべて、結果論。辰巳森下栗原が毎回牧まで繋いでそれに伴って数字が上がってれば井端監督の打線の組み方も拍手喝采なんでしょうね。
しかしやっぱ、牧は間違いなく今回の侍ジャパンの顔なので、そういう意味では4番にデーンと居るほうが良かったでしょう。