ファミコンが出てきて大人気になり、その人気が定着したころ、登場するビッグタイトルは各ファミコン雑誌が「面白い面白い!」と煽りに煽り、ぼくらは煽られに煽られ、「発売日にはすぐ売れて買えない!」なんて事態が頻発していました。『ドラゴンクエストⅡ』から『ドラゴンクエストⅢ』のころがその頂点だったような覚えがあります。
で、ぼくが最初に予約したゲームって何だったんだろう、と思い返してみると、それは『燃えろ!!プロ野球』でしたね。
『燃えろ!!プロ野球』の事前情報に舞い上がり、予約
『燃えろ!!プロ野球』はジャレコより1987年に発売されたファミリーコンピュータ用の野球ゲームです。
当時、ファミコンの野球ゲームといえば『ファミリースタジアム』であり、その完成度の高さゆえその牙城は絶対に崩れないだろうといったカンジでしたが、そのチャンピオンに果敢に挑んだのが『燃えプロ』だったのです。
最初にその情報を見たのは『ファミマガ』だったと思うんですが、その見た目のインパクトにまずやられましたね。「テレビ中継のようなアングル!」「クロマティのバッティグフォーム!」「背番号!」「キーオのヒゲ!」と大興奮したものです。
(画像掲載元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00OT5TI7I/ref=twister_B01468ACX6?_encoding=UTF8&th=1)
さらに「なんかしゃべるらしい!」「乱闘があるらしい!」などという演出面での革新的なアイデアを知ることになり、「これはすぐに遊びたい!発売日に買おう!しかしこんなスゴいゲームはすぐ売り切れるのでは?去年の『ドラクエⅡ』はなかなか買えなかったらしいし」とか不安になりました。そして、「予約しよう!」となったわけです。
当時住んでたところは自転車で15分ほどのところにジャスコがあるのでチャリを爆走させ、そこのオモチャ売り場で予約しました。ファミコンショップが乱立するのはもうちょっと先の話。
ついに発売日!
そしていよいよ発売日当日、同じく燃えプロを待ち望んでいたけど買わなそうな友人が家に来ました。狙ってたなコノヤロウ。
しかもそいつは歩いてきた。
仕方がないのでそいつを家に招き入れたままぼくだけチャリダッシュ。ジャスコに着いて急いでオモチャ売り場へ。
「あのこれ予約券です燃えろプロ野球を予約してたんですがもうありますか無いと困ります」
と早口で言ったら「ありますよー」って出てきたので急いで奪い取り急いでチャリに乗り急いで家に帰り急いで箱から出して急いでファミコンにぶっ挿しました。
リアルな画面に大興奮!
さっそく友人と対戦してみると、ファミスタ慣れしてて最初は操作に戸惑ったものの、テレビに広がるまるでテレビ中継のような野球の世界に大興奮でした。
「うおおおおお!しゃべったあああああ!」「バースのヒゲええええ!」「ホームラン後のオーロラビジョンの演出うがイカすううううう!」
これはとんでもない野球ゲームが出てきた、ファミスタはもう終わりじゃないのか、そんな風に思ったのを覚えています。
次第に微妙な空気に…
しかし、2試合ほど遊ぶと次第にぼくらの顔は曇ってきました。
なんかファミスタより1試合時間がかかるし、なんかクソボールがストライク判定だし(有名なやつ)、なんか「アホ」とかいう。そして、各チームの主砲級は打ち損じても当たればホームラン、なんならバントでもホームラン(有名なやつ)、阪神タイガースのヤギが死ぬほど足が速い。
うーん…なんか…アレだな…。
しかし、事前情報で踊りに踊った挙句予約までして購入したゲームを、ぼくらはなんだか悪くいうことが出来ず、「いやー、面白いな」「うん、面白い」とか無理矢理言ってました。
最後に
というわけで、ぼくが初めて予約して買ったゲームは『燃えろ!!プロ野球』です。みなさんが初めて予約して買ったゲームは何ですか?
まぁ、ぼくと同年代なら『燃えプロ』か『ドラクエ3』でしょうけども。