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【悲報】『ノストラダムスの大予言』の著者五島勉、ぼくらに謝る

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『ノストラダムスの大予言』を書いた五島勉さんがテレビ番組の取材に応じ、「子供たちに謝りたい」とか言ったそうです。

別にええんやで。

『ノストラダムスの大予言』とは

「1999年7の月空から恐怖の大王が降ってくる アンゴルモアの大王を復活させるためにその前後の期間マルスは幸福の名のもとに支配に乗り出すだろう」

この文章、ある一定の年齢以上の人は絶対に知っているでしょう。フランスの占星術師であるノストラダムスが遺した『予言集』にある一節です。

これについて解釈した本が、1973年に発行された五島勉さんの『ノストラダムスの大予言』です。

ノストラダムスの大予言 迫りくる1999年7の月人類滅亡の日 (ノン・ブック)

その中で、1999年7の月に人類が滅亡するという解釈を掲載したことにより、公害問題などで将来に対する不安を抱えていた当時の日本でベストセラーとなった。実質的に日本のノストラダムス現象の幕開けとなった著作である。

引用元:ノストラダムスの大予言 - Wikipedia

「1999年7月に何かがあって人類は滅亡する」との解釈がひとり歩きして、本当にブームになってました。今じゃ信じられないけども。

『ノストラダムスの大予言』とぼくら

テレビ番組の中で、『ノストラダムスの大予言』について著者の五島勉さんはこう述べたそうです。

「子供たちには謝りたい。子供が読むとは思っていなかった。真面目な子供たちは考えてご飯も食べられなくなったり。悩んだり。それは謝りたいと思う」

その子供たちとは、ちょうどぼくらと、ぼくらのちょっと上とちょっと下の世代くらいでしょうか。今は30代40代の人たちですね。ぼくの場合は、親父の本棚の中にこの『ノストラダムスの大予言』があって、それでこっそり読んで知りました。

ブームになってテレビなどでもよく見ていたので、確かに子供たちの間でも少なからず影響があったと思います。でもまぁ、クラスのおちゃらけた勉強できないやつが「なんで勉強なんかしてんの?どうせ滅亡するんだぜ~」とか言ってるくらいで、五島さんがおっしゃってるように食事もノドを通らないなんて、もしかしたらそんな子もいたのかもしれないけど、ぼくの周りではその程度のやつがいる程度だったなぁ。

『ノストラダムスの大予言』とぼく

ぼくは別に「どうせ滅亡するんだぜ~」なんて言ってふざけることも特にしてませんでした。本気で信じてなかったし。

しかし、この“本気で信じてないというカンジ”というのがミソで、ちょっとは信じてるというか、気にしてるんです。「そんなことあるわけない」と思いつつも「もしかしたら…」なんてことをフト考えたり。

子供のころは「そうか、おじいさんになる前に死ぬのか」と漠然と思い、「死」というものを意識するキッカケになりましたし、「恐怖の大王とは何だろう?」と疑問を持っちゃって「巨大隕石の衝突らしい核戦争らしい」とかなんとか言って世間で飛び交ってる憶測(ホントにあった)をもとに考えて調べたりして。

高校生になって彼女ができたとかなると、のぼせちゃって「一生いっしょにいたい!」なんて思う一方で、「でももしかしたらあと10年か…」なんてノストラダムスを思い出して不安になったりするってことはありました。

つまり、『ノストラダムスの大予言』は、なんというか子供のころや若いころに「生と死」や「天災」や「戦争」について考えたり、自分の人生の残り時間になにをするかと覚悟したりするキッカケになりました。なんと言うか、ぼくの人生のスパイスでしたね、今思うと。人生に起こることがすべて「1999年まで」という期限付きだったことは、少しは思考や行動に影響を与えていたと思います。

その後、1999年の7月31日とかはちょっとだけドキドキしましたし、8月を迎えると何事もなかったことにホッとしたりしました。そのときはもう27歳でしたが、笑い飛ばすと同時にちょっとは気にしてたんですよね。

そして、そこで『ノストラダムスの大予言』はぼくらの中では終わり。みんな大なり小なりそうだったんじゃないかな。

最後に

人生のスパイスを与えてくれたんだから、五島さんは別に謝らなくてもいいんだと思います。むしろこっちは人生に彩りを加えてくれたことに感謝してるんですから。

もし謝るならば、ぼくらのカラダを人類滅亡説を楽しめないカラダにしたことを謝っていただきたい。その後も「実はノストラダムスにはもうひとつ解釈があって~」とか「マヤ暦の予言では~」とかいう胡散臭い人類滅亡説は湧き出してくるんですが、そういうのを見るとどうしても「もういいよ…。ノストラダムスでおなか一杯のまんまだよ…」とか思っちゃうんですよね。

それにしても、「どうせ滅亡するんだぜ~」といってお調子者の阿呆のまんま小学校を卒業していった彼は今どんなオッサンになってるんだろう。