TwitterやInstagramなどのSNSで特定のキーワードをまとめて閲覧、検索できるようにするハッシュタグ。
キーワードの前に「#」をつけると使用できるんですが、この「#」を「シャープ」という人が多すぎて気になってます。
だってこれ、シャープじゃないもの。シャープは「♯」だもの。
「#」と「♯」。
全然違うでしょ。
「#」と「♯」
じゃあ「#」と「♯」は何がどう違うのでしょうか。その違いが分かれば間違いも減るというものです。
#
ハッシュタグで使われる「#」は番号を記すときに用いられる記号で、「ハッシュマーク」と呼び、番号の前に置かれてその次の数字が番号であることを示します。
一般的なキーボードでは「3」のキーに割り当てられていて、変換するには「ナンバー」とか「井桁(いげた)」と入力すると出てきます。
♯
一方、「♯」はシャープで、音楽のための記号。
楽譜で半音上げることを意味する変化記号です。関係ないけど、半音下げるのはフラット「♭」ですね。
ハッシュタグの説明を間違えるな
このように「#(ハッシュマーク)」と「♯(シャープ)」はまったく違うものです。
でももしあなたがSNSのハッシュタグの機能を知らない人に説明する場合、なんと言いますか。おそらく、大半の人が「キーワードの前にシャープを付けるねん」と言うんじゃないでしょうか。
でも、「#」と「♯」は違う。手で書くときは、ハッシュマークは横線を水平に書き縦線を右に傾けますし、シャープは縦線をまっすぐ垂直に書いて横線を右上がりに書くのです。
たまーにSNSでハッシュタグを付けたいときにシャープを入力してる人がいますが、気を付けましょう。
♯シャープ#ナンバー
— コバヤシマサキ@はてなブログマン (@Masa_kobayasi) 2019年6月23日
並べるとわかりますよね。
「キーワードの前にシャープを付ける」とか教えてはいけませんよ。
「#」と「♯」を間違えて覚えちゃう理由
しかしまぁ「シャープのあとにキーワードを」というのはたぶんみんな言います。「ナンバー(あるいはハッシュマーク)のあとにキーワードを~」なんて説明をしてる人をぼくは見たことありません。
これには、もちろんワケがあります。
①形が似ている
まぁ、ほぼいっしょですから。パッと見区別がつきませんから。しょうがないですね。
②留守番電話などの音声案内
プッシュ式電話のボタンの右下にありますね、「#」。これ、シャープじゃなくてハッシュマークです。ハッシュマークなんですけど、留守番電話や各種サービスの音声案内で決定の意味でこのボタンを押すとき「シャープを押してください」って言われますよね。
これ、完全に間違えてます。
この間違いがそのまんま広まってるのは一番大きい理由だと思われます。
③シャープには半角がない
SNSでハッシュタグを使うときに使うハッシュマークは半角なんですけども、実はシャープには半角表現はありません。しかし、シャープを変換しようとすると、シャープの半角として「#」が出てくるのです。
おそらく電話の音声案内の誤った認識が広まって「#」をシャープと打って変換しようとする事例があまりにも増えたからこうなったんだと思いますが、最初っからシャープと打ってハッシュマークを変換できるとなると「#(ナンバー)=♯(シャープ)」という認識がますます広まってしまうのはもう仕方がないですよね。
最後に
というわけで、「#(ナンバーあるいはハッシュマーク)」は「♯(シャープ)」ではありませんし、ましてや「井」ではありませんよ。昔、琴恵光関が間違えてましたけど。
「井こうち井かつおのタタキ井美味しかった井」とか、初めて見たときは爆笑しました。カワイイですな。