唐突ですけど、みなさん「ジューシー」って知ってます?
え?カバヤのラムネ菓子?それは『ジューC』ですね。
ぼくが言うのは、カバヤのおいしいラムネじゃなくて、沖縄県における「ジューシー」のことです。
先日会社の旅行で沖縄に行ってきまして、そのときに行ったり食べたり体験したもので“沖縄県で驚いたことランキング”すなわち“ブログのネタにしようランキング”を作成してみたら1、2を争う高ランクだったのが「ジューシー」だったのです。
道の駅許田の「沖縄そばジューシーセット」
いざ道の駅許田へ
そもそもこの旅行でぼくは、会社の人間とゴルフをしたりクルージングしたりするとを良しとしない反乱分子を集めて行きたいとこに行こうと決めてました。そこで行きたいところをピックアップしておけと言っておいたんですが、数人がやっぱり『美ら海水族館』に行きたいと言い出し、その日は「じゃあ『美ら海』と『玉泉洞』という鍾乳洞に行こう」となりました。
なので、泊っている那覇市内から『美ら海水族館』に行くには沖縄自動車道を北にばく進しなければなりませんので、レンタカーを借りて高速でゴー!となりました。
那覇インターから乗ったらこんなの。
こんな風景を見て「やあ!沖縄だ南国だ素晴らしい!」と喜ぶより先に「昼メシどうする?」という話になり、「高速を許田で降りるんだけど、降りたらすぐに道の駅がある」と誰かが調べて「じゃあメシはそこで」となったわけです。
「しかし、道の駅と言ってもピンからキリまである。満足いくメシを食えるのか」と不安でしたが、道の駅許田はこんなんでした。
おおー沖縄感満載。
これは期待できますぞ、と安心してここの食堂で昼メシを食べることになりました。
沖縄そばジューシーセット
で、メニューを見てみると、写真付きで「沖縄そばジューシーセット」というのがある。その写真には沖縄そばと、なんだかご飯ものが写っていました。
「ん?沖縄そばがジューシーなの?ていうか、このご飯はなんだ?炊き込みご飯?ジューシーってもしかしてこれ?」と疑問に思ったぼくは、レジのおばさんに聞いてみることにしました。
「すみません。沖縄そばジューシーセットの写真に写ってるこのご飯って何ですか?」
「ジューシー」
「???」
「ジューシー」
「これがジューシー?ジューシーってご飯?」
「そう、炊き込みご飯」
「え?ああ、じゃあ沖縄そばと炊き込みご飯のセットという意味で?」
「沖縄そばジューシーセット」
「え?炊き込みご飯をジューシーって言うの?」
「そう」
「へー」
というわけで食べてみることにしました。
「沖縄そばジューシーセット」を食す
というわけで、出てきたのはこんなのです。
さっそく食べてみましたが、やっぱり沖縄そばはいいよね。
ここの沖縄そばは、三枚肉の他にソーキも入ってるので贅沢な一品となっております。
ソーキうめぇ!
沖縄そばって蕎麦粉を使ってるわけじゃなくて小麦粉を使ってて中華そばといっしょなんですけど、味つけはラーメンというよりうどんに近いかもしれません。
そして“ジューシー”のほうなんですけど、なんだか普通の炊き込みご飯ですよね。いたって普通でした。具材は豚肉とニンジンと多分しいたけ。しかもあんまり味は濃くない。うん、サッパリしておいしかったです(バクバク食っちゃって写真撮るのを忘れてました。
ジューシーとは
しかし、なぜこの炊き込みご飯をジューシーと呼ぶのか、そもそもジューシーって何なのか。それが気になって仕方がないのでお店の人に聞いてみたところ、観光客向けに「炊き込みご飯」と説明しているけど、本当は違うそうです。もともとは冬至のときに食べる行事食だったらしい。
どうやら2種類あるらしくて、雑炊みたいなのもあるとのこと。それを「ヤファジューシー」といい、炊き込みご飯みたいなやつは「クファジューシー」と呼ぶらしい。行事食だったのは「クファジューシー」のほう。それが徐々に広まっていて人気となり、観光客相手にお手軽な郷土料理として出されるようになったと、お店のおばさんは言ってました。
そもそも、沖縄の人って行事やお祝いのときにはとにかくジューシーを食べてたらしく、どの行事で食べるかによっても「ナントカジューシー」と名前がつくし、具材によっても「カントカジューシー」って名前が変わったりするので、観光客には「炊き込みご飯」って説明するのがラクなんでしょうね。
最後に
というわけで、道の駅許田の「沖縄そばジューシーセット」は普通においしかったですね。「ジューシー」というものを知れたのも良かったです。
その土地のものを食べてその由来を知るってのも、間違いなく旅の醍醐味ですよ。ていうか、そういうのが旅ってもんでござんす。