先日、仕事中にカミさんから電話がありまして。
なんだなんだと出てみると「ごめぇん!銀行のカードと通帳を落とした」とか言い出しました。おいおいそいつはマズすぎるだろ!
聞けば買い物の前に銀行でお金を引き出したのだが、今気付いたら通帳とカードが入ってるポーチがカバンの中にない、あるはずなのにない、とのことでした。
ここですることはひとつ。ぼく名義の通帳なので、ぼくが銀行に電話してとりあえず取引を一旦停止してもらうしかない。で、某大手銀行の「喪失受付センター」に電話したのです。
オペレーターとのやり取り
「はい。○○銀行喪失受付センター□□でございます!」
電話に出たオペレーターは男でした。30にも届いてなさそうな若い声。ぼくは相手の若さを妬みつつ言いました。
「あのう、カミさんが通帳とカードをなくしたっつって、どうすればいいんです?」
オペレーターのあんちゃんは、この電話でそのまま停止手続きをすることをハキハキとぼくに告げました。
「では、本人確認をさせていただきます」
そりゃ、そうだよね、本人確認するよね。
オペレーターとの攻防
まぁ、名前と生年月日は間違えようがない。いくらぼくだってちゃんと覚えてます。その後です。
「では、口座を開いたときの住所をお願いします」
……来た、来やがった。
転職ばっかりしているぼくは、転職と同じくらい引っ越しもしています。つまり口座を開いたときの住所も曖昧だし、引っ越して住所変更を何回かしたような気もします。
どれだ?どれが正解だ!?
ぼく「エート、埼玉県の、エート…どこだったカナ?エート…」
オペ「何市、だけでもかまいませんが…」
ぼく「エートじゃあ、○○市…」
オペ「ブー!」
ブー!?
なんでいきなりコイツはクイズ番組のようになってんだ!?
いきなりの予想外の反応にひるみつつ、1回間違えたことで正解は導き出せたのでオペレーターに告げるぼく。
ぼく「□□市ですね」
オペ「正解です!その先をどうぞ!」
なんだコイツ!?
完全にクイズ番組の司会者やんけ。何が「その先をどうぞ」だよ…。しかも、続きはうろ覚えです。
ぼく「エート○丁目の○○番の○○…かな」
オペ「惜しい!もう一声!」
何がもう一声やねん!
ここまでくるとぼくは俄然面白くなっちゃいました。とりあえずここは何とか正解を導き出せました。
オペ「では、口座開設時のお勤め先名をお願いします」
あぁ、これもヤバい。あれか?これか?心当たりがありすぎる転職マニアのぼく。
ぼく「エート、株式会社○○…」
オペ「ちがいまーす!」
もう、怯まないぼくは完全にスルーだよ何だよ「ちがいまーす!」って…。
オペ「そうじゃなくって、カタカナかもしれませんよ!?」
エッ、ヒントくれんの?
せっかく慣れてきてたのに意外なパンチです。しかしこれでわかったぼくは、自信マンマンに答えました。
ぼく「株式会社△△△△」
オペ「ハイっ、オッケーです。これで手続きに入りまーす」
オッケーなのか…。何かぼくじゃなくてもヒントで正解しちゃう人もいるんじゃないだろうか…。
ていうかなんでクイズ番組のMCみたいにしゃべるんだ?途中からぼくまで解答者の気分になってもーたやん…。
終わりに
このやりとりの中でのオペレーターさんのセリフは、特に誇張したりとか創作したりとかしてないんです。覚えてるまま書いたので一字一句違わないかと言われるとそうはいきませんが、実際にこんなふうにクイズ番組になってたんです。
大丈夫か、アイツは?ていうか、あの銀行は?と思わずには居られません。
ちなみに、通帳とカードは、カミさんのうっかりでした。しっかりカバンの中にありました。何やねんな!
しかし、一旦停止したら電話一本で再開はできないらしく、通帳とカードと印鑑持って窓口まで行かなきゃならないんです。ぼくが。
あぁ、めんどくさいこと!