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『特別展 三国志』で価値のある出土品や貴重な史料よりも三国志好きを虜にしたもの

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先日、ついに上野の東京国立博物館で開催中の『特別展 三国志』に行ってきました。

特別展 三国志

英雄・曹操の墓とされる「曹操高陵」から出土した石牌などの最新の発掘成果などが多数展示されるということで、非常に楽しみにしてたんですけど、控えめに言って行ってよかったです。

会場内の写真撮影はルールを守れば自由なので、いろいろ撮ってきましたよ。

数々の一級品の出土品や史料!

『三国志』といえば物語性が強く、それゆえに『三国志演義』なる小説が登場し、小説があたかも真実かと思うような錯覚に陥ったりしがちですが、今回の『特別展 三国志』は数々の史料や出土品などを多く用意して展示することで『三国志』をリアルに体験するというコンセプトがあります。

「いざ、リアル三国志へ参らん」というコピーはそれをよく表していますね。

そのうちの何点かを写真に収めてきたので、ご覧に入れましょう。

まず、なんといっても今回のイメージキャラクターみたいな位置になってる関羽像。明代のものです。

特別展 三国志 関羽

これはやっぱり迫力でした。みんな写真撮ってたな…。

こういうリアルな史物のほか、絵や書物なども多数展示されてたりして、たとえばこの絵は何を描いてるかわかります?

特別展 三国志

ハイ、張飛が督郵を滅多打ちにしてるとこですね。序盤中の序盤の名場面(?)です。

『三国志』は後世になっても人気で、あらゆる芸術の文化で題材にされましたから、人形みたいなのもあります。

特別展 三国志

張飛が早とちりして曹操の元から戻ってきた関羽を討とうとしたことを謝ってるところ。張飛ヘコヘコしてます。

また、木彫りの人形も。

特別展 三国志

長坂の戦いのときに赤ん坊の阿斗(劉禅)を抱えて敵の最中を突破する趙雲です。よくみると、懐中にお坊ちゃんが。よくできてます。

印なんてのも数点ありますが、これなんかスゴいんです。

特別展 三国志

曹休の印です。三国志に登場する人物の印で確実に本人が使っていたものと断定できるのは、この曹休のものだけだそうです。そう考えると、めちゃくちゃ貴重な印ですよ、これ。

…とここまでにしておきましょう。あんまりネタバレするのもあれですし、こういうのはやっぱり実物を見てほしいですし…。足を運べる人は、是非自分の目で見ていただきたいです。

あ、あと展示方法も凝ったものがあるということも伝えておきましょう。部屋の天井から奥の壁に矢が飛んでるような演出の部屋(赤壁の際の孔明のアレを表してる)はなかなかスゴかったですし、「曹操高陵」のところは、実物大の墓室が再現されたレイアウトで厳かな気分になりますよ。

『特別展 三国志』でぼくを虜にしたもの

とまぁ160点もある今回の展示物に「うわああ…」「スゴいいいい…」となってたわけですが、実はそれ以上にぼくを大興奮させたものがあるのです。

それが、「漫画の原稿」と「人形」なんです。

この『特別展 三国志』は時代の流れに沿って章仕立てで区切られているんですが、その章のはじめにこのふたつがあります。

すなわち、横山光輝先生の『三国志』の原画と、NHK『人形劇三国志』の人形です。

横山光輝の漫画『三国志』で三国志の世界を知り、『人形劇三国志』にちょっと戻って三国志の人物をしり、光栄のゲーム『三國志』で完全に三国志にハマりこんだぼくとしては、これは興奮せずにはいられなかったのです。

『三国志』の原画

ぼくらの世代にとって、『三国志』の入口は横山光輝先生の漫画『三国志』だという人は多いと思います。

そんな横山光輝版『三国志』の原画があるんですよ!

特別展 三国志 横山光輝 原画

この「桃園の誓い」の原画を見ることができるなんて…。近くでみると滅茶苦茶丁寧に描かれているのがわかって鳥肌が立ちますよ、マジで。

こんなん見ると、また全60巻を読みたくなりますよね。

『人形劇 三国志』の人形

川本喜八郎さんの人形による、NHKの『人形劇 三国志』も日本の三国志を語る上では避けることのできないコンテンツですが、その番組で実際に使われた人形が展示されています。

特別展 三国志 人形劇三国志

一番奥のどことなく孫悟空っぽい孫権とか、曹操の白さとか、懐かしい…。これらの人形が生き生きと動いていたんですよね。

特別展 三国志 人形劇三国志

これ、呂布じゃなくて孟獲です。やたらとキャラが立ってる南蛮王ですね。どの人形も精巧に作られてますよね。

こんなん見ると、また見たくなっちゃう!

グッズ

あともうひとつコーフンポイントをお教えするとすれば、グッズでしょう。

この『特別展 三国志』は多数のグッズが揃っていて購入することができますが、これまたスゴい。

三国志関連本や横浜の中華街で買えるようなものも多いんですが、それよりなにより横山光輝『三国志』とのコラボのグッズがとにかく欲しさMAXなシロモンなのです。

劉備のお茶とか。

特別展 三国志

こんなの読んでたら絶対噴き出しますし、ズルい。

そして名場面のポストカード、そしてコミックスの表紙がデザインされたスマホケースもイカします。

特別展 三国志

特別展 三国志

そしてトドメはTシャツ。これはもう…!

特別展 三国志

この呂布の「だまれTシャツ」は買おうかどうかずっと悩んでました。結局買いませんでしたけど。

で、実際にぼくが購入した戦利品がこちら。

特別展 三国志

左の箱は、トランプです。1枚1枚絵が描いてあります。

そして「孔明の罠だマグネット」と「だまれ缶バッジ」、張飛ストラップです。

缶バッジは実はガチャガチャを回すんですが、これで1発で呂布が出たのでTシャツを思いとどまったというのもあります。

しかしそれにしても、いい買い物をしました!

『特別展 三国志』基本情報

・会期:2019年7月9日(火)~9月16日(月・祝)

・会場:東京国立博物館平成館(上野公園)〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9

・休館日:月曜、7月16日(火) ※ただし7月15日、8月12日、9月16日は開館 ・開館時間:午前9時30分~午後5時 ※金・土曜は午後9時まで(入館は閉館の30分前まで)

・チケット:当日一般1600円

詳細は公式サイトをどうぞ。

あ、あと10月から九州国立博物館にて開催予定です。関西ではやらないんですね…。

最後に

というわけで、オマケのコラボ部分に大いに興奮してしまって「一体お前は何を見てきたんだ」と言われそうですけど、全部じっくり見てきましたから!お構いなく。

とにかく三国志好きにはたまらない特別展でした。

三国志を知らない人でも、吉川晃司さんの音声ガイドなんてのもありますから、敬遠しないで安心して見てもらいたいですよ。

ちなみに、ぼくの見終わった感想は、「ああ!横山光輝先生の『三国志』を読みたいNHKの『人形劇三国志』を観たい光栄の『三國志』やりたい!」でした。やっぱりそこか!