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賈詡こそ三国志最高の軍師

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『三国志』にあまた登場する軍師の中でアナタは誰が好きですか?

諸葛亮?司馬懿?周瑜?さらには荀彧?魯粛?姜維?え?田豊?

ぼくの場合、それはもうダントツで賈詡(かく)なんです。知ってますか賈詡という最高の軍師を!絶対に諸葛亮や司馬懿、周瑜に匹敵する知謀の持ち主です!

賈詡
(画像掲載元:賈詡 - Wikipedia

賈詡の生涯

まずは賈詡の生涯をザッと振り返ってみたいと思います。

賈詡、字は文和。涼州武威郡姑臧県の人で、同じ地方出身の董卓が洛陽に入ると太尉掾・平津都尉・討虜校尉となりました。若い時から「張良や陳平のような智謀を持ってる」と評価されてましたから、董卓も目をつけてたんでしょうね。

董卓が王允・呂布の謀で殺されると、李傕・郭汜・樊稠らに策を授け長安を攻めさせ献帝を擁立させています。

その後、李傕らの仲違いで長安が破壊されると献帝を長安から脱出させ、自らは段煨が駐屯している華陰に赴きます。しかし、段煨が自分より優れている賈詡が実権を握ろうとしていると疑ってばかりいました。

それでバカらしくなって(なのかどうかはわかりませんが)張繡の招きに応じ、彼に仕えることになりました。そして、張繡の元で大活躍。このときが一番賈詡が輝いていたときかもしれません。劉表と同盟させ、曹操が張繡を攻めてきて降伏した後に奇襲を進言して曹昂・典韋を戦死させました。

曹操と袁紹が官渡で対峙すると袁紹の味方をしようとする張繡を「曹操なら怨恨を水に流して自分の徳を内外に知らしめようとするに違いない」と諭して今度は曹操に降るように進言、降伏後は曹操に重用されていきます。

官渡の戦いで許攸が降伏してきて「兵糧を貯め込んである烏巣を襲えば勝てる」と曹操に進言したときは、多くの側近たちが疑うなか荀攸と共に許攸の意見を容れるよう進言、曹操は決断を下し戦いに勝利、中原に覇を唱えることになりました。

その後、馬超と韓遂の連合軍と雌雄を決する潼関の戦いでは曹操に離間の計を進言して馬超と韓遂を仲違いさせ、これにより曹操軍は勝利を得ています。

曹丕派と曹植派に分かれた後継者問題については、曹操に相談されたときに「袁紹と劉表のことを考えてました」と示唆(両家とも長男を後継者に決定しなかったことで滅亡した)、これにより曹操が曹丕を太子にして問題は決着しました。

曹丕の代になると大尉に任命されましたが、私的な交際は一切行わずに門を閉ざし、223年に77歳で病死しました。

賈詡こそ最高の軍師

ザっと賈詡の生涯を書いてみましたけど、いかがです?スゴくないですか。

何がすごいって親分に授けた策にハズレがないんですよね。

李傕・郭汜らへの献策、献帝の長安脱出の手伝い、張繡下での曹操への奇襲、そのあとの帰順、官渡の戦いでの烏巣襲撃、潼関の戦いでの離間の計、相続の助言…、すべて当たってます。参謀ここにあり!ってカンジです。

諸葛亮は『三国志演義』では超人ですから失策がないのは当たり前なんです。でも賈詡は演義でも史実通りに描かれていると言われてますからね。マジモンでハズレなしのスーパー軍師なんです。

そして、77歳という歳まで生き抜いたこともスゴい理由として挙げておきたいです。当時としては、まぁ長生きですよね。まずは、そこまで生きたことに賈詡の凄みがあります。

普通、これだけの功を立てると調子に乗って他のやつらに讒言されたり親分に煙たがられたり疑われたりして粛清されちゃったりしがちです。官渡のときの許攸とか、曹操の配下でいえば楊修とかもそんな感じじゃないですか。

賈詡は、おそらくそのことを考えて、自らのため子孫のため、特に曹操が死んで曹丕の代になってからは目立たないようにして決して私的な交流をしなかったそうです。そこを徹底しているところもなんかスゴい。

賈詡が好き

ぼくは、そんな賈詡が大好きなんです。三国志に登場するいわゆる「軍師」の中で一番好き。

なぜかというと、その生き方を見るに、プロっぽいからです。ぼくの妄想なんですが、おそらく賈詡は誰に仕えて誰に忠誠を尽くして、なんてことは考えてない。ただただ自分の策を容れてくれる人についているだけ、みたいな。「俺が考えた最強の策をやるやつはこいつ!」みたいな。

『三国志』に注を施した裴松之に「せっかく董卓が死んだのに李傕・郭汜に長安を攻略させて人民に苦難を強いたのはこいつじゃないか」と非難されてますけど、賈詡にとっちゃそんなことどうでもいいんです、きっと。ただただバカな李傕が献帝を擁する状況を作った自分はやっぱりスゴいとしか思ってないんです。

自分の価値は知謀だけ、それで利を得るには策を具現化するだけ、それのみを考えて邁進する。つまり、プロです。渋い。

そこに賈詡の魅力があり、それが、ぼくはたまらなく好きなのです。

最後に

曹操の元に数多の知者が集まりましたけど、そのメンツは本当に素晴らしい。荀彧や程昱、郭嘉なんかが代表格になるんでしょうけども、彼らと比べても全然劣らないのが賈詡です。

もっともっと名前が出てきてもいいのに、あまり目立たないのが残念です。もっとも、それこそ賈詡が望んでいる状況なのかもしれませんが。