やっぱり影響力が大きいんだなぁ。
TOKIOの山口達也メンバーが女子高生に対する強制わいせつ容疑で書類送検されたってニュースが出てきたと思ったらネット上ではすぐに話題となってました。
まぁ、真相はわからなくとも内容はもうみんな知ってるでしょう。でもどうやらみんな“山口達也メンバー”という表記に引っかかってるらしい。
なぜ「山口達也メンバー」なのか
まぁ、ハッキリ言ってヘンな表記ですからね、山口達也メンバー。
若い人たちが違和感を感じるのは仕方がないんですが、ある一定の年齢以上の人は違和感を感じるもののもう慣れちゃってるでしょう。もう3回目ですからね。
2001年の稲垣吾郎メンバー、2009年の草彅剛メンバーを通り越した世代にとっては山口達也メンバーって表記をしてくれたほうが「ああそういうことね」って分かっていいくらいです。
この表記について、こんな記事がありました。
この記事には、「報道機関は書類送検の場合には、人権上の配慮をして、逮捕や指名手配時に使う「容疑者」呼称は使わず、「会社員の男」などと、職業などの肩書きを用いながら匿名で報じる。」とあります。その上で、「山口メンバーについて、報道各社が匿名ではなく芸名での報道に踏み切ったのは、山口メンバーの知名度が高いことから、事件に対する社会的関心の高さや影響などを考慮したとみられる。」とある。
へー、ホントにそう?
書類送検という用語
書類送検って、被疑者が逃亡のおそれもなく証拠隠滅のおそれもない場合に取られる処置です。これによって警察から検察に書類が送られて事件を扱う主体が警察から検察に移ります。ただそれだけです。
しかも、そもそも「書類送検」という言葉は刑事訴訟法にはなく、これはいわゆるマスコミ用語です。逃亡や証拠隠滅のおそれがない人ってのは社会的地位がある人だという判断がされるのが大多数(地位を投げうって逃げちゃうとか考えにくい)なので、そういう人たちに忖度して「書類送検」という言葉を作ってあたかも「逮捕」よりも軽いという印象を持たせ、その印象づけのために匿名報道しているだけです。
「山口メンバー」という表記はこうして生まれた(推測)
以上を踏まえ、「山口達也メンバー」という表記が生まれた流れを考えてみようと思います。
「TOKIOの山口達也が事件を起こして取り調べを受けて検察に送られたらしいぜ」
「うわあジャニーズか。これはいいネタ」
「でも書類送検だから、いつものとおりだと匿名で報道するしかないな」
「とはいえ、ジャニーズのタレントが事件起こしてんのに匿名表記ってわけにもいかないよね(こんないいネタなのに)」
「まぁ名前出すのはいいでしょ。タレントの宿命だよ。でも名前出すにしても容疑者って付けるのはマズイ。今まで積み上げて印象づけてきたものが崩れちまう」
「でも名前だして容疑者って付けないなら呼び捨てになっちゃうよ」
「ああ、それなら前例があるよ。“メンバー”付けよう、山口達也メンバー」
「ああ前にジャ〇ーさんからも認めてもらった表記ね」
あくまでも推測です。
最後に
ていうか最初に「メンバー」って思いついたの誰だよ。
違和感ありありだわ。