前の会社の上司がネット詐欺に遭いそうになったって話を昔書いたんですけども。
ああ、もう4年も前か…しみじみ。
しみじみしてる場合じゃなくって、今度はクソスパムフィッシング詐欺メールに実際に引っかかったやつが現れたんですよ、身近に。
そいつはまだ20歳の同僚で、全然社会を知らない若造なんですが、見事に釣り上げられましたフィッシングフィッシング!
まぁ、ちなみにフィッシング詐欺のフィッシングはfishingじゃなくてphishingなんですけどね。どっちでもいいじゃないですか。
フィッシング詐欺メールに引っかかるやつ
焦る若者
そいつが出勤した朝、いきなり聞いてきたんです。
「コバヤシさんって携帯の会社どこですか?」
「携帯の会社?ああ。キャリア?」
「キャリアって何ですか。ぼくはauなんですけど、auだったりしません?」
「オイラは天下のワイモバイルですが何か?」
「ああー!」
と何だかそいつはかなり焦っている様子でした。なんだコイツ?
「どうしたんや」
「いや、auでメールを止める方法とかわかんないかな、と思って」
「ん?メールを止める?迷惑メールでも来てるんか?そんなん設定でどうにかなるんちゃうんか」
「よくわかんないんすよー。ていうか、やってんのにドンドンメールがくるんですよー」
ドンドンメールがくる?ここでぼくは察しました。
コイツ、やったな。
エロいの見た?
「ドンドンくるってどれくらい?」
「もう引っ切りなしにくるんですよー助けてくださいよーみてくださいよー」
見てみると、確かにスゴい。「アナタに融資をなんたらかんたら」という件名から「うあぁあぁあぁあぁあぁああああああ!」という件名まで、なんやこれと言いたくなるようなメールがワンサカ来ていました。
「お前、どっかのエロサイト行ってなんか押したやろ」
「そんなん見てません見てません!」
「ええねんええねん、お前はまだ若いんやから見るやろ!見ないとかありえんやろ!正直に言え!」
意味もなくヘッドロックをしながらまくしたてるぼくでしたが、チェリーボーイの彼はチェリー特有のプライドを見せてきました。
「見てません!そんなの見てません!断じて!」
迷惑メールはさておき、見てないわけがないのに見てないと言い張るチェリー。
35億
「わかったわかったわかったわ。じゃあ、原因は他にある。見当はついている。怪しいメールが来てそれのリンクをタップしたな?そして色々入力したな?したやろ!正直に言え!」
「えーと、こないだ『35億円が当たった』とかいうメールが来て、それを」
「ブワッハッハッハッハ(爆笑)!それや、それや!お前それ入力した瞬間に全部情報持っていかれてんで!ブワッハッハッハッハ(大爆笑)!アホや!こいつアホや!」
「だって何のことか気になるじゃないですか」
「気になるじゃないですか(モノマネ)。気になるなそんなもん。典型的なクソスパムフィッシング詐欺メールやないか!アホかお前は!どうにかなれ!ブワッハッハッハッハ(大爆笑)」
「助けてくださいよー」
「イヤですよー自業自得ですよー。片っ端からリンクを踏んじゃえ!楽しいメールがいっぱいいっぱーい!35億はもらえませんブワッハッハッハッハ!」
我ながらイヤなオッサンです。が、こいつカモすぎるでしょう。
最後に
まさかこんな身近にクソスパムフィッシング詐欺メールに見事に引っかかるやつが現れるとは思いませんでした。
まぁまだ社会経験も薄い若造なんで、仕方ないと言えば仕方ないのかな。
とは思いつつも、デジタルネイティブ世代でもこうとなれば、しばらくクソスパムフィッシング詐欺メールは無くならないなーとゲンナリしちゃいました。
みなさんも、本気で気をつけてください。心配な人は、時間があるときにでもちょっとこの記事を読んでみてくださいな。