「後出し孔明」の意味
今朝知ったんですけど、若い子の間で「後出し孔明」って言葉が使われてるとか。
孔明って、もちろん『三国志』の蜀の軍師・諸葛孔明のことですよね。知恵のある天才です。
(画像掲載元:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Zhuge_Liang_left_2016_Temple_of_Marquis_Wu_%28Chengdu%29.jpg)
で、「後出し孔明」。
どうやら物事が起こってから「俺知ってたし」「こうすればよかったのに」とか言って「自分だけは最初からお見通しだった」とかいう口を利く人のことです。「俺は孔明だから全てを知ってる頭いいやつなのだ!」と虚構の自分の姿に心酔するバカなクソ人間ですね。
事後諸葛亮
しかし、この言葉、元々ありますよ。中国語圏のスラングで。しかも面白いことに、そのまま漢字にしたような言葉が。「事後諸葛亮」っていうんですけど(ぼく知ってたもんねーという後出し孔明)。
調べてみると、1975年に出版された向春さんの小説『煤城怒火』がネタ元らしいですね。
日本では、2020年1月末にラジオ番組『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』で取り上げられてTwitterでもトレンドになったそうです。
し、知ってた…(後出し孔明)。嘘。知りませんでした。
今の社会にうってつけの言葉
しかし、「後出し孔明」にしろ「事後諸葛亮」にしろ、今の人類社会にうってつけの言葉ですね。なんせ、そういうクソ野郎がSNSやネットに溢れてますからね。
常にみんなそういう野郎に辟易しつつも、知らず知らず自分もそういうことやってるって人も多いと思います。
まぁ、それをネットスラング使って揶揄するのも「後出し孔明」と似たようなもんだとは思いますけどね。
それはさておき、そんなワケでSNSを駆使する若い子が「事後諸葛亮」に飛びつき「後出し孔明」なんて言葉が生まれたのもわかる気がします。日本には「下衆の後知恵」という似た言葉があるにもかかわらず。ちょっと意味が違うか。
まぁとにかく、ネットやSNSには後出し孔明が溢れています。そいつらに向かって「後出し孔明!」とか言うのも意味はありませんけども。スルーするのが一番です。
最後に
それにしても、「事後諸葛亮」という言葉が「後出し孔明」とかちょっとポップになって語り継がれていくのは面白いことだと思います。
しかし若い子ってそもそも諸葛亮のこと知ってるんですかね。知ってるのか。『パリピ孔明』の影響かな。