なんかMrs.GREEN APPLEの『コロンブス』という曲のMVが12日に公開されてなんか13日には公開停止になっちゃってなんか14日にはSNSで大きな話題になっててなんだかなぁってカンジです。つまりは炎上しちゃった。
この『コロンブス』はコカ・コーラのキャンペーンソングらしくて、そんな歌のMVがなんでそんなに炎上しちゃったんでしょうか?
Mrs.GREEN APPLE『コロンブス』
Mrs.GREEN APPLEの『コロンブス』はユニバーサル・ミュージックより2024年6月12日から配信されました。
そしてこの曲は、コカ・コーラCoke STUDIOキャンペーンソングとして書き下ろされた楽曲です。
「Coke STUDIO」キャンペーンは6月3日(月)よりスタート、対象商品を購入して応募すると10月19日(土)・20日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催する、Mrs. GREEN APPLEも出演する「Coke STUDIOライブ」の招待チケットをはじめ、コラボレーションしたオリジナルグッズが当たります。7月8日(月)からは第2弾プロモーションとして出演アーティストサイン入りTシャツなどが当たるプレゼントキャンペーンも実施予定です。
大きな企業の大きなキャンペーンということで、今勢いがありまくるMrs.GREEN APPLEが起用されたのは誰もが納得のいくところです。
この曲でコカコーラもミセスもウハウハになる予定だったんでしょう。
燃えた『コロンブス』のMV
しかし、ウハウハになる予定が、なんとMVが炎上してしまった。
一体なぜ?
今はもう公開していないのでぼくはもう確認する術はないんですが、拾った情報をツギハギするとどうやら、「コロンブスらしき人物が猿に文明を教えたり調教したり使役する描写があったからけしからん」ということらしいです。
まぁ確かに、コロンブスがやったことはヒドいもんです。先住民に対して略奪虐殺放火強姦なんでもござれですからね。そして多くの先住民を奴隷として連れ去っている。植民地主義を思わせ、それをあたかも肯定するような描写はいかがなものか、というわけですね。また、他にも偉人をモチーフにした人物が出てくるんですが、それが全部白人で、それをイエローな日本人が演じているのも「日本人の自意識」がどうこう言われてるそうです。
なるほど。ネットの正義マンが叩きやすそうな題材ですね。Mrs.GREEN APPLEも、コカ・コーラも、間に入ってる広告代理店(どこです?)も油断したなぁ。
なぜ燃えちゃった?
まぁぼくはどっちも支持しませんけど。「いいぞもっとやれ」とも思わないし「けしからん」とも思わない。ただただ、「商売でヘタうったバカは誰だ?」ということだけが気になります。
まぁしかし、気になる人は気になるんでしょう。その場合、この内容が意識的なのか無意識なのかってところが問題になりますかね。意識的ならばレベルの低い風刺だし、無意識ならばバカすぎて話にならないんですが。歴史と文化をちゃんと勉強して理解しとかないとこんな羽目になるんだなぁ、みたいな。
ただ、アーティスト含めて大勢のオトナが携わっていて無意識ってことはないでしょう、とぼくは思います。コカ・コーラはしらばっくれたコメント出してますが。
そんなわけないでしょしらばっくれんな、という感想しか思い浮かびません。まぁこの体質こそが炎上の原因とも言えますが。
まぁ、誰も責任取らないよ、きっと。
コロンブスのイメージ
しかしねぇ、ぼくなんかは「別にいいじゃん」って思うんですよ。
今でこそコロンブスといえばクズ野郎なんて“史実”が比較的周知されてきていますが、昔は「危険を顧みず航海して新大陸を発見した偉人」ってわけで「夢追い人」の象徴だったわけですよ。そういうイメージを安易に受け入れていたわけですよ。光GENJIの『パラダイス銀河』の“しゃかりきコロンブス”なわけですよ。
確かにそのイメージのまんま今コロンブスを出してくるのはバカな悪手でしかないけども、あえて今“しゃかりきコロンブス”でもいいじゃないか。ダメなのか。
最後に
というわけで、この問題どうやって収束するのか興味はあります。しかし、前述したように、おそらく誰も責任取らないでしょう。また、ぼく自身は取る必要もないと思ってます。
ただ気になるのは、どういうテーマで、どういう意図であのMVが作られたのかということです。作品である以上それはあるはずで、それを抜きにしてただ描写が不謹慎だからって非公開にしておしまいというのはダメだと思ってます。
作品は作品として評価をすべきであり、今回の騒動はそれがスッポリ抜けてるのがダメダメでしょう。