そういえばそうだったなぁ、というカンジ。
ちなみにアナタは、コップにスプーンがささってたらどう思いますか?
ビックリする若者と懐かしがるオッサン
先日、会社の同僚数人で小さな定食屋に行ったときのこと。
非常にリーズナブルな店で、ぼくが頼んだ野菜炒めとライスなんか300円と150円。そして、地元の常連さんがひっきりなしにやってくる非常に雰囲気のいいお店でした。
そのとき、ひとりがカツカレーを頼んだんですが、そしたら水にスプーンを突っ込んだコップがテーブルに置かれました。
(画像掲載元:コップにスプーン…実際に見たのは初めてかも。: カレー好き司法書士のブログ)
ぼくと、ぼくより年長のオッサンは「あれ、まだこんなことやる店あるんだ」なんて言ってたんですが、カツカレーを頼んだ24歳の小僧は「!?!?!?!?」ってなってました。挙句の果てには店員さんに「コップにスプーンがはいってるんですけど!?!?!?」とか言う始末。
「バカだまれ。これはこれでええんや」と教えてあげたけど「ええええーーーー?」と納得はいってない様子でした。
ていうか、そうか知らないんか…うーんジェネレーションギャップ!
そもそもなんでスプーン入れるの?
少なくとも、ぼくが小学生のころまで(つまり、35年ほど前まで)は見ていた覚えがあります、コップの水にスプーン。
最近見ないです。今回ひっさびさに遭遇し「ああああそうだったそうだったみたことあるある~」とか謎にテンション上がったくらいで、メッキリ見なくなりましたね。
一体これ、なんなんでしょう?何のためにやってるんでしょう?
この習慣は日本の下町文化っぽいので、なんとなく始まってなんとなく広まったんだろうと思いますが、調べてみるとやっぱり諸説あるようです。
おそらく「これ!」ってハッキリ言えるものはないと思いますけど、有力な説をあげていこうと思います。
スプーンの数を間違えないようにするため
コップの数イコールお客さんの数なので、間違えないようにカレーの注文分のコップにスプーンを入れて出したのが始まりという説。
テーブルの上に割りばしは用意されていますが、スプーンはないですからね。
効率よく運ぶため
カレーといっしょに水を運んでくる店の場合、片手にカレー、もう片方の手にスプーンとコップを持って運んでくるためにスプーンをコップに入れちゃった説。
こうやると、一往復の無駄が省けますもんね。
紙ナプキンの節約のため
これも今ではあんまり見ませんが、昔は定食屋や洋食屋さんではスプーンは必ず紙ナプキンにくるまれて出てきました。その手間と費用を節約する説。
スプーンを紙ナプキンでくるまず、なおかつテーブルに直に置くのを避けるためにコップにさしたというわけです。
スプーンに米が付くのを避けるため
「まず汁物に箸をつけることによって箸を濡らして箸に米がこびりつくのを防ぐ」という作法があります。
これと同じ理屈でスプーンに水を付けるために入れちゃう説。
ときどきコップに刺してなくてもスプーンをコップの水に付けてから使う年配の方がいらっしゃいますが、この名残りなんでしょう。
最後に
昔の長渕剛さん主演のテレビドラマ『とんぼ』でもこのことについて会話するシーンとかあったなぁ…、なんて関係ないことを思い出しましたけど、あのシーンの長渕さんの相手は秋吉久美子さんだったか哀川翔さんだったか(どうでもいい)。
まぁ、そんなカンジで諸説ありましたが、どれがどうってわけじゃなく、大した問題ではありませんね。そういうもんですってだけ。
それより何より、いっしょに働いているやつらがそれを知らなかったってのが問題です。考えてみれば、親子といってもイケるくらい歳は離れているので当たり前なんですけども、この埋めがたいジェネレーションギャップには割とショックですわ、ええ。