実は、娘にイボができまして。
それを何とかするのに病院に行く行かないの話になったんですが、ぼくも小学生のころイボに悩まされ(左手の指に群生してた)病院で治療したことがあって。その治療ってのがドライアイスみたいなのをイボにジューッと当てて(これが冷たすぎて熱くて痛いんです)、数日したらなんだか死んだ色になってポロっとイボが落ちるってやつで。
「イボがな、どどめ色になってな、ポロっと落ちんねん」と娘に教えたんですが、そしたら娘が「ちょっと待って。どどめ色って何色?」とか言い出して。
えっ?てなって。
ぼくのどどめ色
そういえば、どどめ色って何色なんだろう?
ぼく的には、子供のころによく使ってた言葉です。きちゃない色をさすときに使ってたのは間違いない。
会話の相手を(ボケとして)蔑むときにつかったり、物理的に汚いことになっちゃったりした相手に喜々として使ってました。まぁ、そういうのが好きなドSなぼくなんですが。
イメージ的には黄土色が近かったかもしれませんが、具体的にどんな色ってのは考えてなかったですし、定義なんて考えたこともありません。
ただただ「汚っ!お前汚い!どどめ色になっとるやんけ!」とかいう使い方をしていました(ひどいやつ)。
つまり、ひたすらネガティヴな色というイメージ。
どどめ色ってどんな色?
というわけで、いい機会なので「どどめ色」ってのを調べてみることにしました。
手元にある色見本とか見ても「どどめ色」なんて色はなかったので、ネットで調べましょう。
どどめ色(ドドメ色、土留色)とは、その名前は知られているが正確な定義のない色。方言では桑の実、また青ざめた唇の色や、打撲などによる青アザに使われ、赤紫から青紫、黒紫を指す。英語では桑の実の色(マルベリーパープル)はラベンダー色に似た色を指す。
引用元:どどめ色 - Wikipedia
やっぱり「その名前は知られているが性格な定義のない色」という扱いなんですね。
しかし、方言では、桑の実の色を指すとあり、英語では桑の実の色を指すとも書いてあります。
桑の実の色?
「どどめ」とは、埼玉県や群馬県など関東の養蚕が盛んな地域で古くから使われている方言であり、蚕のエサである桑になる実の事を指す。それが転じてどどめ色は桑の実の色として使われる。桑の実は熟すにつれて赤色から黒紫色へと変化するため、人によって意味する色が異なる原因にもなっている。
そういえば、ぼくは大阪と埼玉を子供のころから行ったり来たりしてますが、大阪の子供は「やーい、どどめ色!」とか言ってなかった気がします(そういう場合は、間違いなく「ババ色」と言ってた)。
ちなみに、熟した桑の実はこんな色。
(画像引用元:クワ - Wikipedia)
うむ。きったない!(失礼)
どどめ=土留め?
土木業界で、土砂が流れないようにするために「土留め」をしますが、それが関連して汚れた泥の色を「どどめ」という説もあったりします。
土留めの処置をするときに使う板に桑の木が使われたりするんで、その実の色をどどめ色と言ったというんですが、しかしこれは何だか、桑ありきで後付けっぽい感じがしますね。
いずれにせよ、桑が関係する色ということになるんでしょうか。
最後に
というわけで、「どどめ色」というのは熟した桑の実の色ということになります。
良い言い方をすれば「深い紫」、悪い言い方をすれば「何だか黒ずんだきったねぇ色」ということになるでしょう。
失礼。
でも、ぼくのイメージしてた「どどめ色=ババ色」ではなかったかな。
フェリシモの『500色の色えんぴつ TOKYO SEEDS』の気になる色の名前 - コバろぐ