大麻取締法違反で起訴された元KAT-TUN田口淳之介被告が保釈となり、その際になかなかダイナミックな土下座を披露して話題になってました。
ネットでは「怖い」「笑ってしまった」「よりヤバい人感が出ちゃってる」などといった反応があってなかなか反響があったらしい。
保釈された田口淳之介被告の衝撃の土下座「怖い」など大きな反響 - ライブドアニュース
しかし、ぼくはあの土下座って効果あったのかな、と思っちゃうんですよね。
だって、ぼくが見た限り、「ちゃんと土下座した。本人はしっかり反省している」っていう反応はない。正直、ぼく自身はあれをみて笑ってしまった。
だとしたら、一体土下座ってなんなんでしょうね。
土下座とは
申し訳ありませんケロ~ posted by (C)さちどん(お疲れハニワ)
そもそも土下座とは何なのか。そこから見てみたい、と思って『コトバンク』で「土下座」を検索してみました。
1 昔、貴人の通行の際に、ひざまずいて額を低く地面にすりつけて礼をしたこと。
2 申し訳ないという気持ちを表すために、地面や床にひざまずいて謝ること。「土下座して許しを請う」
土下座は、日本では古くからある礼法で、対象に深い謝罪や請願の意を表す場合に行われました。そして、土の上に座って額を地面につけるという動作が日常生活の行動から逸脱しているので、それだけ深い意を表してると解釈されていました。
現在の土下座
しかし、はたして現在の日本社会において土下座がかつてのように深い謝罪を表すものとして認知されているのか、と考えると、答えは否、となるのかもしれません。だからこそ、今回の田口被告の土下座を見て「反省してるんだな」という意見は少ないんじゃないでしょうか。
ではなぜ土下座に深い謝罪としての効果がなくなってしまったのか。
それはもうわかりきっています。
みなさんも、選挙のたびに土下座する議員センセイ方や、不祥事をおこした会社のエライ人たちとかが土下座してるのを見たことがあるでしょう。まぁ、原因はあれですね。
エラい人たちって、簡単に土下座をするんですよね。なりふり構わず。自分のために。
土下座には、あのイメージがついてしまった。
今や、土下座には「深い謝罪の意」なんて意味はなくなってしまいました。だから、土下座なんて自分を守る行為でしかないのです。少なくとも、そう見られるほうが多い。
田口淳之介被告の土下座
以上のことを考えると、田口被告の土下座はマズかった。
田口被告の土下座も自分を守るためにやっているようにしか見えないし、もしあれが本人やその周りの人が本当に反省しているテイを表したいと思っての行為だったとしたら、おめでたすぎの世間知らずとしか言いようがない。
まぁ、あれだけ人が集まっちゃったらああするしかなかったのかもしれないし、そこは気の毒だな、とは思いますけども。
田口被告には、今後も自分の人生を頑張ってもらいたいですね。
最後に
というわけで、土下座ってなんの意味もないね。やられたほうもバツが悪いし気分が悪くなるほうが多いし、反感を買うことになるんじゃないでしょうか。
まぁ、そこまで追い込まれるようなことは最初っからしないことです。
あ、京都の三条の高山彦九郎像、あれは土下座してるんじゃないですからね、あれは遥拝しているだけです。
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