実は、CSのホームドラマチャンネルで、毎週月曜から金曜朝8時30分から9時15分まで中国の大河ドラマ『水滸伝 All Men Are Brothers』を放送していたんですよ。
で、ずっと見てきたわけですが、2020年6月17日に最終回を迎えてしまったのです。
ああ!残念なことよ。
中国ドラマ『水滸伝 All Men Are Brothers』とは
(画像掲載元:https://amzn.to/30QhB4I)
『水滸伝 All Men Are Brothers』は2011年に制作された中国ドラマです。構想10年、総製作費は55億円にのぼるという超大作ですね。
中国四大奇書『水滸伝』をそのまんま映像化したようなドラマで、『水滸伝』フリークのぼくのような人はその映像に「おおー」って感動できますし、『水滸伝』を知らない人は俳優さんたちの熱演に圧倒されて理解が深まってくること間違いなしです。
ただ、昔の山賊が出てくる話であり、山賊は所詮悪人であり、残虐なシーンがたびたび見受けられる原作をそのまま映像化することはできなかったらしく、現在では人道的にどうなの?とか放送コードに引っかかるやろ?という部分は解釈を変えて語られたりしてます(朱仝が世話をしていた子どもを李逵が殺すところが事故になってたり)。あと、原作では公孫勝やらがバンバン使う妖術の類はほとんど見受けられない。
しかしそれも改悪というよりは改良と言っていいかもしれず、『水滸伝』を楽しむという点ではまったく支障はないでしょう。
長い『水滸伝』を最後まで観ることができたわけ
このドラマ『水滸伝』は全86話なのですが、ぼくは毎朝出社前に見ていたカンジです。
ずっとずっと小説や漫画、ゲームで『水滸伝』に親しみ続けていたぼくですから『水滸伝』自体のストーリーに新鮮味があるはずもなく、むしろ「別に見なくてもええやん」となってもおかしくないのにしっかり放送時間前に起きてすべて支度を終わらせ万全の体制でテレビの前に座ってまで楽しみに見ていたのはなぜかと言いますと、それはやっぱりその映像です。
映像化された『水滸伝』の世界が素晴らしい!
このドラマを見ると、これまでは活字やゲームグラフィックで頭にインプットされていた『水滸伝』の世界が圧倒的映像を持って頭に入ってくるわけです。
これは頭がクラクラしましたよね。
梁山泊の美しさや当時の宮殿など「こうだったのか」というカンジですし、呼延灼の連環馬の迫力や戴宗の走り方などはこれまで頭に描こうにもなかなか難しかったものが映像でスパーンと見えるのはなかなか面白かったです。
登場人物の再現度が素晴らしい!
『水滸伝』は登場人物が非常に多いです。なんせ、梁山泊に集う名のある好漢からして108人いるわけですから当然といえば当然ですが。
そのどれもが「おおーコレコレ!」といったカンジで非常に良い。
宋江や呉用、劉唐とか武松、魯智深や、ぼくが一番好きな好漢である石秀とかは「おー」ってなりますし、時遷や阮三兄弟や孫二娘などイメージがぼくの中でかたまりきってない連中なんかは「なるほどこんなカンジね」と納得できるものでした。
「こんなイメージと違う!」と唯一なったのが王英で、あんなに丸々っとしてるとは思わずもっと細身かと思ってましたが、これも見ているうちに「なるほどなるほど」となりました。
なんか全員ピッタリ。よくぞこんなにピッタリの役者さんを見つけてきたものだと感心しますよね。
あ、李逵はもちろん康凱(カン・カイ)さんが演じていますよ。これだけは彼以外はあり得ないので。
中国歴史ドラマに欠かせない、康凱(カン・カイ)とかいう俳優 - コバろぐ
最後に
というわけで、『水滸伝 All Men Are Brothers』を完走することができた理由を書いてきたわけですが、よく考えたら以前『三国志 Three Kingdoms』を見終わったときにも同じような記事を書いてまして、読み返してみたら内容までいっしょでした。
長い長い歴史ドラマ『三国志 Three Kingdoms』全95話を見続けることができたわけ - コバろぐ
要は歴史ドラマを楽しむためには目からの情報が重要ってことでしょうか。
まぁとにかく、『水滸伝 All Men Are Brothers』は非常に面白いので、ちょっとでも興味があったら観ておいたほうがいいですよ。
DVDもありますし、Amazonプライムでレンタルされてたりもしますので。