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家庭用蓄電池のメリットとデメリット

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住宅のリフォームという仕事がら、最近は家庭用蓄電池についてお客さんから聞かれることが多くなってきました。

昨今の自然災害の多さから興味を示しているんだと思いますが、家庭用蓄電池はまだまだ高いですから、導入するにあたって費用対効果はあるのかとか、そもそも本当に役に立つのかとか、その辺が気になるようです。

しかしぼくもまだまだよくわからないことも多いので、いろいろ調べてみたんですよね。そしてまとめてあるんですが、もしかしたら役に立つかもしれないと思い、それをここで公開しておこうと思います。

あくまでも個人がチャチャっと調べてまとめたものの羅列ですので悪しからず。

家庭用蓄電池とは

蓄電池は、二次電池や充電式電池とも呼ばれる、電気を蓄えて繰り返し使える化学電池の全てのことです。

家庭用蓄電池は非常用電源として取り入れられています。太陽光パネルと併用し、屋根で電力を自家消費することで電気料金を削減できたり、停電時に電気を使用できるので注目を集めているわけです。

元来、電気は発電するよりも蓄えることが難しいとされていましたが、東日本大震災を契機に、災害時の停電や電力不足次の非常用電源として電気を蓄えることのできるところが強みです。 また、ゼロエネルギー住宅のひとつとして「スマートハウス」の導入が増え、電気の自給自足を効率化できる大容量の蓄電池システムに関心が集まってきているんですね。

つまり家庭用蓄電池は、災害時のバックアップ電源としてだけでなく、住宅のゼロエネルギー化のために重要な電源装置となるということです。

日本ではFIT制度(固定価格買取制度)の買取期間終了が2019年11月から始まり、売電が減ったりできなくなった人の多くが蓄電池の導入で「電気を売るよりも使う」方向へシフトしてきています。なので日本においても家庭用蓄電池の需要は増えているわけです。 実際、蓄電池に興味を持つ人は売電終了とともに蓄電池導入を検討していると体感的に思います。

家庭用蓄電池のメリットとデメリット

あると便利でありがたい蓄電池ですが、もちろんいいところもあれば悪いところもあります。何事も「やったーこれで安心万々歳!」ってわけにはいかないものです。

メリット

電気料金削減

電気料金が安い夜間に電気を蓄電池に貯めておき、昼間にその電気を使うので、これだけで電気料金を安くできます。そのために電力会社との電気料金プランを「時間帯別電灯」と呼ばれるプラン(東京電力の「スマートライフプラン」、関西電力の「はぴeタイム」など)に変更する必要があります。

昼間の料金と夜間の料金の差が経済メリットというわけです。

太陽光発電で貯めた電気を夜に使いさらに深夜電力を貯め、太陽光パネルが動き出さない朝の時間帯に使うことでさらにお得になります。

非常用バッテリーとして使用できる

長時間電気が使えない停電時に蓄電池に貯めた電力を利用できます。

蓄電容量7.2kWhの蓄電池がフル充電でテレビやパソコン、照明器具などの生活家電が12時間使い続けられる目安です。

デメリット

高価格

蓄電池は高いです。

しかし安くなってきてはいます。

2015年度の家庭用蓄電池の価格は平均で約22万円/kWhでしたが、2018年で大体16万~18万/kWh。7.2kWhの蓄電池を導入した場合、130万円ほど。以降も政府は自家消費を推進していて、年々下がってきてはいます。

補助金も、蓄電池のみの補助金は今のところありませんが、ZEH住宅にすると蓄電池で30万円分の補助金を受けられます。

ZEHというのはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、「外皮の断熱性能などを大幅に向上させるとともに、効率的な設備システムの導入により、室内環境の湿を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」のことです。様々な材料や設備を利用することでエネルギーを極力必要とせず、エネルギーを上手に使え、エネルギーを創る住宅ですね。そういう住宅だと補助金があります。

寿命がある

当然ですが、家庭用蓄電池にも寿命があります。

蓄電池の寿命は「サイクル」で表記されます。「サイクル」は充電と放電を1セットとし何回繰り返すことができるかという回数です。当然その蓄電池自体やメーカー、環境や使用状況で変わってきます。

家庭用蓄電池でもっとも普及しているリチウムイオン電池のサイクルは3500回。年間で言えば6年から10年でしょうか。

ちなみに、リチウムイオン電池は容量がいっぱいやカラの状態よりも、50%くらいのほうが電池への負担が軽くなるので50%前後でこまめに充電と放電を繰り返すほうが長持ちします。

置き場所

蓄電池には屋内に設置できるタイプと屋外に設置するタイプがありますが、 屋外型の場合、直射日光が当たらず高温多湿ではなく重塩害地域でないなどいくつか条件がありますが、設置できるならば屋外型のほうがいいでしょう。 屋内型の場合は、運転音が気になると思います。

最後に

以上、家庭用蓄電池のメリットとデメリットでした。

まぁ、やっぱり一番のネックは価格ですよね。安くなってきているとはいえ、導入には100万~200万円が必要です。しかも今までの太陽光パネルのように投資と考えることはできません。メリットを最優先に考えられるならば導入してもいいでしょうけども、補助金も期待できないので、いろいろと考えて納得できるようになってからの導入が良いでしょう。

マンションに住んでたり、非常用だけと考えるならポータブル蓄電池もありかと思いますけど。