どうも!コバヤシです。
ぼくが中学1年生のとき、PC-8801markⅡSRというパソコンが我が家にやってきました。親父が購入したものですが、親父は買うと満足しちゃうタイプで、すぐに無断でぼくの部屋に持っていって、ぼくはPCゲーマーとして成長していくことになります。
パソコンでゲームに目覚める
それまでは、ファミコンを友達の家に行って遊んだり、ゲームセンターでほどほどに遊ぶ程度で、ゲームというものにそんなにハマることはありませんでした。
しかし、目の前に現れた、当時マイコンと呼ばれていたパソコンのゲームたちは違いました。
初めこそハドソンの『マリオブラザーズスペシャル』を購入してしまった(笑)ものの、その後立て続けに『ハイドライド』、『ファンタジアン』、『ブラックオニキス』など、パソコンゲーム黎明期の名作RPGたちと出会い、ファンタジーな世界に酔いしれるようになります。
ちなみに、『マリオブラザーズスペシャル』と『ブラックオニキス』については書きました。よろしければどうぞ。
ともかく、それらのゲームたちはぼくに素晴らしい世界への扉を開いてくれました。同時に、ファミコンで遊んでいる友達への優越感も生まれてました。「お前らそんなガキみたいなアクションゲームで遊んでるのかよこっちはRPGだぜ!」と、今思えば恥ずかしい限りの感覚ですが、当時のパソコンゲーマーはわりかしみんな思ってたような気がします。
『スーパーマリオブラザーズ』登場に沸き立つ教室
時は1985年。
その年の9月13日、ファミコンの『スーパーマリオブラザーズ』が発売されます。ご存知のように一気にファミコンを国民機に押し上げ、世の中のゲームという概念をひっくり返した世界のゲーム史に燦然と輝く超名作です。
当然、クラス中が沸き立っていました。男子のほとんどがマニュアルを学校に持参し、「マリオ…カメ…キノコ…ウォーズマン…」と話をしていました。
大ブームです。
『ハイドライド2』登場!
みんなが『スーパーマリオブラザーズ』で沸騰しているとき、ぼくは10月に発売予定の『ハイドライド2』のことで頭がいっぱいでした。謎の優越感とともに「魔法が使えるらしい…会話?…地下帝国?」新しい世界への期待で胸がはちきれそうでした。
そして12月13日、遅れに遅れた『ハイドライド2』がついに発売されやっと入手!嬉しさにむせび泣きながら、クラス中が「8-4まで行ったぜ!」とか「キンタマリオ!」とか言ってるときに、グールが地上に出る前にやっつけたり、謎の寺院で腕力を上げたりしていたのです。
そんなんだからクラスで孤立していたかというとそうではなく、パソコンゲーム仲間がクラスに3人もいましたし(これはかなり多いと思う)、ファミコンもそれなりに遊んでいたので、ちゃんと和気あいあいでしたよ。
謎の優越感とともに幸せをかみしめる
ただし、ファミコンユーザーという大勢力とも和気あいあいとしつつも、あの優越感だけは持ち続けていました。
「ガキのファミコン、オトナのパソコン」
その謎のくだらない優越感は、少数派だった当時のパソコンゲーマーの心の拠り所だったのかも知れません。
とにかく、PC-8801markⅡSRという日本ホビーパソコン史上最高の名機とともに本格的にゲームの体験を始めたことは、ぼくにとっては何よりも幸せなことだったと今でも思ってる次第でございます。
ではまた。