海部俊樹元首相が91歳で亡くなったそうです。
党内基盤が弱く金丸、竹下、小沢3氏の影響が強い中、さらにリクルート事件後であり湾岸戦争のさ中に、まぁよく頑張っていただいたと個人的には思っています。
ありがとうございますと言っておきたい。
海部元首相とスーパーマリオ
ところで、海部さんといえば、あの『スーパーマリオブラザーズ』がうまかったんですよね。昔、なんかの雑誌のインタビューで「僕くらいじゃないかな、『スーパーマリオブラザーズ』をすべてクリアできる政治家は」と言ってました。
なんで海部さんがそんなにスーパーマリオがうまかったかというと、かなりやりこんだかららしい。
ファミコンブームの中、ビデオゲームの子供たちへの悪影響が懸念され国会でも取り上げられたときに、文部大臣であった海部さんが「理解せずに反対するのもいかがなものか」ということで遊びまくったとか。
ゲーム好きとしては嬉しいですねぇ。
海部元首相の発言をチェックしてみた
しかし、遊んでくれたのはいいけど、それで「政治家で一番うまい」と自負するようになったのはいいけど、実際スーパーマリオをやり込んでビデオゲームに関してどう思ったのか気になります。
そこで、「国会会議録検索システム」で海部さんの発言を調べてみたらそれらしいものがありました。
第104回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第2号 昭和61年3月7日(国会会議録検索システム)
ざっと見てみると、手放しにゲームを礼賛しているわけではなさそうですね。ていうかむしろマイナス?と思ったらそうでもない?
よく読むと自分の意見は言ってないような気もしますね。「有名な精神医学者が言ってた」「聞いたらやってるっぽい」「先生が言ってることは聞いてみたら会議してるっぽい」とか、読めば読むほどよくわからない。
ザ・国会答弁ってカンジで、まぁ国会における大臣の返答ですな。的を射てない。
でも「ゲームあかんやろ」という議論をそうやって人の言葉でかわしてるということは、もしかしたら海部さんは実は「ゲーム超おもろいやんええやんええやん!」と思ってたかもしれないですよね。
ゲーム好きとしてはそう思いたい。
最後に
まぁ少なくとも、理解しようともせず自分の印象とか嘘科学でもってゲームを悪と決めつけるようなとある県のバカ議員どもよりは全然マシですよね、海部さん。きっと、あのとある県の暴挙に組するようなこともなかったでしょう。
いずれにせよ、海部さんは『スーパーマリオブラザーズ』が一番ウマい政治家だったのは間違いないところでしょう。
ご冥福をお祈りいたします。