発明王エジソンの名言。「天才は1%のひらめきと99%の努力」ってやつ。
「ああ、めっちゃ努力すれば天才にもなり得るんだ。エジソンもやっぱ努力したんだ」と、天才じゃない人(たとえばぼく)の希望の拠り所だったりしますね。そして、よし努力しようとか思っちゃう。
(画像掲載元:File:Thomas Edison, 1888.jpg - Wikimedia Commons)
でも、エジソンが重要視してたのは「努力」のほうじゃなくて「ひらめき」のほうだっていう話。
「天才は1%のひらめきと99%の努力」の本当の意味
「天才は1%のひらめきと99%の努力」
この言葉は、そのまんま努力の重要性を解く名言だとして使われています。それは日本だけでなくアメリカでもそうだし、おそらくこの言葉を知っている人はほとんどそう思っていると思います。
でもそれは誤訳らしい。
この名言が飛び出したのはエジソンがインタビューを受けているときで、エジソンは「1%のひらめきを感じとることができれば、99パーセントの無駄な努力をしなくとも大丈夫なのさ。ふふん」って言ったらしい。
ひらめきがなかったら努力なんて無駄!
そうか。そうだよな。努力は、大抵無駄なのだ。まぁ、努力してれば秀才にはなれるでしょう。しかし、天才にはなれません。ていうか、天才とはなるもんじゃないんです、生まれながらに決まってるもんですよ。だから天才。天才になりたいってのは、そもそもが定義っから間違い。一般人は一般人として天才をうらやみながら生きていくしかないのさー。
ってわけじゃなくて、エジソンは1%のひらめきが超重要って言いたかったそうです。エジソンが後年、「私は1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄になると言ったのだ。なのに世間は勝手に美談に仕立て上げ、私を努力の人と美化し、努力の重要性だけを成功の秘訣と勘違いさせている」と言ったとかいう記録もあるそうですよ。
リトルピープルって何だ!?
ちなみに、エジソンが言った言葉を一切はしょらないで書くとこうなります。
「生まれたばかりの赤ちゃんの頭脳はリトルピープルが住みやすい構造になってる。このリトルピープルってのは人間を操ってるんだけど、大人になるとこの声が聞こえなくなるのね。でも、この1%のひらめき(リトルピープルの教え)を感じ取ることができれば、99%の無駄な努力をしなくても大丈夫なのさ。ふふん」
え?リトルピープル?なにそれエジソンってヤバい人?
エジソンは「蓄音機を発明してから、自分を通じて誰かがどんどんと新しい発明をしている」と言っています。
さらに人間の記憶は電子と同じような構造で出来ているとして「この電子構造物は、時空を超えて移動する!そして他の宇宙からの知性を地球上にもたらしたりもしてる!そして、人間の肉体や魂に性格や知能を植え込む作業を繰り返してるんだ!それ以外には、自分の発想や発明の、真の理由が全く見当たらない!」とも言っています。
そして、その電子構造物のことをエジソンは「Little people in my brain(私の脳の中の小人)」と名付けました。
つまり、「天才は1%のひらめきと99%の努力」という名言の意味は、その小人の意思を感じる(=ひらめき)がないといくら努力しても天才には成りえないということです。
完全にヤバい人な気がする…。
最後に
まぁぼくは、リトルピープルの声も聞こえないし努力も嫌いだし、天才にはなれないってことですな!
しかし努力は無駄じゃない。エジソンはこんな言葉も残しています。
「成功というものは、その結果ではかるものではなく、それに費やした努力・時間の統計ではかるものである。」
天才じゃない者への慰めかも知れませんが。