NECがゲーミングPCに再参入というニュースが流れてきました。
「おお!かつて富士通、シャープと日本のパソコン御三家を形成し、常にトップに君臨して日本のパソコン業界をけん引していたNECが復活するのか!?」なんてNECの恩恵を受けていたぼくとしては大コーフンしていたのです。
(画像掲載元:NEC、PC-9801以来のゲーミングPC“再参入”。エントリーゲーマー向け「LAVIE GX」 - PHILE WEB)
しかも、『ワールドビジネスサテライト』でそのニュースを見ていたら発表会で『ハイドライド』の画面が出てきたりして、そのコーフンは最高潮ですよ。『ハイドライド』はぼくをパソコンゲームの世界に引きずり込んだゲームですからね。
しかし、そんな嬉しいニュースには、どうも違和感があるんです。何か釈然としない…。そのわけを書いていきましょう。
NECのゲーミングPC!
そのわけを書く前に、肝心のそのゲーミングPCについて見てみましょう。
NECが発表したのは、タワー型のデスクトップPC『LAVIE GX』シリーズで、「PC-GX750」と「PC-GX550」の2種類が用意されます。
(画像掲載元:LAVIE GX 2022年夏モデル GX750/EAB GX550/EAB|NEC LAVIE公式サイト)www.phileweb.com
スペック面では第12世代インテルCore i7-12700Fプロセッサー、NVIDIA GeForce RTX 3060グラフィックスプロセッサー、16GBメモリ、Gen4の高速SSDなどを搭載。2.5G BASE-T対応の高速LANなども備えている。
店頭モデル「GX750」と「GX550」の違いは、CPUやグラフィックス、ストレージ容量など。上位機「GX750」はCore i7/GeForce RTX 3060/SSD 1TBであるのに対し、「GX550」はCore i5/AMD Radeon RX6400/SSD 512GBとなる。メモリは共通で16GB。
はい、昔と違ってスペックを言われてもチンプンカンプンなオッサンですが(情報を追っかけきれない)、なかなか良いというのは分かります。
その性能に加え、ゲームパッドやヘッドセットといったゲームに必要な周辺機器を同梱したり、Xbox Game Pass Ultimateの3ヵ月無料使用権を付けたり、購入と同時に」レトロゲーム配信サイト『プロジェクトEGG』に加入すると3000円分のポイントが貰えたり、「これでゲームを遊べ」と言わんばかり。頼りになるNECですな!
いやいやこれ、普通に欲しいなぁ…。
NECのゲーミングPCとは…
しかし、このニュースを見てみると、当時パソコンでゲームばかりしていた身としては違和感を感じざるを得ないのです。
例えば、上にリンクを貼った記事では。
同社では「PC-9801」をゲーミングPCだったと考えており、今回はゲーミングPCへの “再参入” だと説明。PC-9801発売から40周年を迎えるこのタイミングでの発表にしたという。
ここです、違和感。
“同社では「PC-9801」をゲーミングPCだったと考えており”。
嘘やろ!?
NECのパソコンでゲーミングPCとカテゴライズされるのは、PC-98シリーズじゃないくPC-88シリーズでは?
当時、割と明確に88がホビーパソコン、98がビジネス向けパソコンと住み分けされてたよね?確かに、ゲームに高スペックが求められるにつれゲームも88から98に移行していきましたが、NECのゲーミングPCでござい!と言えるのは88シリーズじゃないのか!
別にいいんですけど、NEC内にそのことを知る方はいないのか、もしかして88はなかったことになってるのか、違和感を感じると同時に非常に寂しくなってしまいました。
このことはゲーム情報サイト『4Gamer.net』でも言及されており。
確かに,1990年代はPC-9801シリーズ向けに多数のゲームが販売されていたし,シリーズには,ゲーマーをターゲットにした製品もあった。だが,それを持って「PC-9801シリーズはゲームPC」と言われるのは,当時を知る者としては違和感を覚える。「それくらいの意気込みを込めて,ゲームPCを作りました」と受け止めるのが妥当だろうか。
これを読み限り、異議はあるけど無理矢理飲み込んでる雰囲気ですよね。
まぁ、別にゴチャゴチャ言わんでもいいんですけども、ターゲットとして「レトロゲームを遊んだ世代」も含むとか偉そうに言うんだったらその辺しっかりしないとぼくのようなうるさいオッサンに絡まれちゃいますよ。ぼくは我慢できるけど!
最後に
とはいえ、かつてPCで天下を取ったNECがゲーミングPCをリリースするってのはワクワクしますし、正直欲しいです。
ぼくは、子育てが終わったら自分のゲーミングPCを買うんだと密かに決めていますが、そのときに選択肢のひとつになるでしょう。