ぼくは昔っから人の失敗や醜態を見るのが好きで、その場に居合わせたらゲラゲラ笑っちゃうクソ人間で、さらにその傷口にいつまでも塩を塗るのが大好きなゲス人間です。
そんなクソゲス人間が今注目している芸人さんがひとりおり、その芸人さんこそお見送り芸人しんいちさんです。
お見送り芸人しんいち
お見送り芸人しんいち、みなさんご存知でしょうか。
最近全国区のネタ番組でもちょいちょい出てます。歌ネタだったら出てる可能性高いです。グレープカンパニー所属です。ギター抱えて歌ってるあいつです。本名は上野晋一です。
ちなみに名づけ親は事務所の先輩サンドウィッチマンの伊達みきおさんらしい。へー。元は松竹芸能所属だけど上京して相方が引退していつのまにかグレープカンパニー所属していたらしい。へー。なんだそれ。
『僕の好きなもの』
で、なんでそのお見送り芸人しんいちさんのことをぼくが注目しているかというと、彼のメインのネタは『僕の好きなもの』という歌ネタなんですが、この歌詞がマジでいいんです。
かと言って「キミ才能あるな！」ってことなのかといえばそうじゃなくて、つまりは「ようそんなこと人前で歌うなキミ！大丈夫か！？」ってことです。
この歌は「アスファルトで咲いてる花、好き」から始まるんですけども、「夏の夜空の花火、好き」とかそんなキレイな建前をチョロっと言ったあとは猛毒をストレートに淡々と吐き出していきます。
「タトゥーだらけの男が1ラウンドで負けてるところ好き」「ディズニーランドで喧嘩してるカップル見るの好き」「ボディタッチ多いのにモテない女の子好き」という風にコッチでショゲてる人を見て笑うタイプの毒ならまだしも、「受験落ちたやつにもう一度確認してみろって言うの好き」とか「お金持ってない学生の横でビックマック食べるの好き」とか、もう落ちてる人にさらに嫌がらせしてるのがもう強烈。
そしてネタの最後のほうは芸能人さんの実名入りで、大丈夫なん！？って内容です。「今全然食べれないジャイアント白田」とか「結婚したのに好感度下がらない夏菜」とか、やめなさい（笑）
『僕の好きなもの』が好き
ぼくがお見送り芸人しんいちさんに注目している理由が、まさに『僕の好きなもの』の歌詞にあります。つまり、この『僕の好きなもの』という歌ネタが、クソゲス人間のぼくの心に突き刺さるのです。共感の嵐なのです。
正真正銘のクソゲスなら、この歌ゲラゲラ笑えるでしょう。そういうことです。
だからといって、そういうことってあんまり人に大きな声で言えないじゃないですか。会社の同僚とかの失敗をゲラゲラ笑うとかはありますけど、フォローするじゃないですか、めんどくさいのに。
そういうクソゲスの鬱憤をドバーン！と解放してくれるんですよ、お見送り芸人しんいちさんの歌は。ありがとう！
先週の日曜日、車が故障しちゃってJAF呼んでる家族を見かけたんですよ。お父さんもお母さんもイライラしてるんですよ。そのうち口論始まっちゃって。「普段から運転してないからこうなるのよ！」「そんなこと言ったってしょうがないだろう！」とか。そういうのをニマニマ見てられる人は好きだと思いますよ。
ぼくは出来ればしんいちさんと飲みにいきたいと思っちゃうほど好きです、ええ。
最後に
そういえば、10月5日に色んな音楽配信サービスで『僕の好きなもの』がシングルリリースされたそうです。しかし、なんかネタの冒頭だけで歌うようなキレイな歌詞だけを並べてるらしい。
何をやってるんだキミは！キミは芸人だろう！ネタやってナンボだろう！とか思わなくもないですけども、まぁこれも将来ネタとして回収するんじゃないですか。知らんけど。
まぁ、猛毒バージョンも今度頼んます！
