2011年に惜しまれつつ休刊となったエンターテインメント情報誌『ぴあ』が、スマホアプリとなって復活しました。
『ぴあ』とは
『ぴあ』は1972年に映画情報とコンサート情報をまとめた雑誌として創刊されました。
そんなに分厚くないのですが、小さい字で情報がビッシリの雑誌で、「できるだけ客観的で完全な“情報のインデックス”」を目指していたとされます。
1975年からイラストレーターの及川正通さんが表紙を手掛け、「最も長期間にわたり同じ雑誌の表紙イラストを書き続けた人物」としてギネスにも登録されています。
スマホアプリ『ぴあ』
このアプリ版『ぴあ』は、紙媒体では為しえなかったデジタル化、ネット対応で利便性がアップしています。
6月にテスト版が開始され8月にリリース予定でしたが、よりブラッシュアップをするために配信延期となっていました。それからさらに開発が進められ、2018年11月29日に配信開始となりました。
映画、ステージ、アート、音楽、クラシック、イベント&フェスタの、網羅的な開催情報、ニュース、エッセイ連載など、情報誌「ぴあ」で掲載していた各種コンテンツ・機能をひとつのアプリに凝縮! 自分の「みたい」「みた」をすべて登録できる「マイノート」機能や、評論家や専門家をはじめとしたエンタメの目利き&ツウがいまみるべき1本をオススメしてくれる「エンタメ水先案内」等、情報の探しやすさだけでなく、「偶然の出会い」「検索ではたどり着けない出会いと発見」を提供します。
引用元:App Store
かつての雑誌『ぴあ』のように、各種エンタメへのポータルとして期待できますね。
ちなみに、及川正通さんの表紙も健在ですよ!
『ぴあ』は、ダウンロードは無料でアプリ内課金ありです(月額500円の「よくばりプラン)。
情報量が多くてエンタメ情報はこれだけでいいかも
で、一応ダウンロードして使ってみました。
まずは情報の量に圧巻です。これでもか!というほどのエンタメ情報が詰まっているイメージ。
「今すぐぴあする」という時間や場所にマッチしたイベント情報を一覧表示できたり、「マイノート」機能として、みたいリストとみたリストが作成できたり、好きな記事をブックマークできたりして、自分のためのエンタメ情報を整理するには使って便利だろうなという印象です。
情報は本当に多いので、色々と移動してると思わぬ情報にリーチでき、「インターネット検索とは異なる、エンタテインメントとの偶然の出会いと発見」という狙いは成功していると言っていいと思います。
ただ、その情報へリーチする方法、つまりはユーザーインターフェイス(UI)がちょっと使いにくいかなぁという印象。独自のナビゲーションUIを開発したそうですが、これがもう少し洗練されてくれば、非常に使いやすく情報が多いエンタメ情報アプリとしてトップになれると思います。この辺は今後に期待ですね。
最後に
もうとにかく『ぴあ』という語感が懐かしくてダウンロードしてみましたが、紙媒体の頃と思想は変わってない感触だったので、かつてのファンの人も納得のアプリと言っていいんじゃないでしょうか。
上に書いた「使いにくい」ってのもあくまでもぼくの感想ですからね、エンタメ情報に飢えている人は自分で使ってみるのが絶対にイイと思います。