さて、2019年5月1日、いよいよ元号が「令和」になりました。ここで改めて「令和」の意味を考えてみようと思います。
『万葉集』から採った?知らないそんなの。
そういえば、「令和」が発表されたとき、『万葉集』関連の書籍がバカ売れしたそうです。そんなふうに群がってる人は、買ったところでどうせ読んでないでしょ?
「令」と「和」の意味を考える
というわけで「令和」の意味を考えるわけですが、2つの漢字から成り立ってるんですから、その意味を足しちゃえばいいんです。
なので、まずは「令」と「和」の意味を考え、それでしっくりくるように意味を組み合わせてみようと思います。そうすれば「令和」の意味がわかる。
「令」の意味
まず「令」ですが、この漢字にだって色んな意味があります。
まず、「いいつけ」、すなわち「上の者からの指示」という意味です。「命令」なんて熟語はこの意味で使ってますね。
次に、「おさ」、「長官」という意味。「指令」なんていう場合はこの意味でしょうか。
そして、「よい」、「優れた」、「立派な」という意味。相手の親族を敬うときに使います。「令嬢」なんてのが一番ポピュラーな使い方かと。
次、「掟」とか「法律」という意味。「律令」の「令」です。
「令」の意味はざっと4種類。
「和」の意味
では、「和」にはどんな意味があるでしょうか。これも意外と多くの意味を持った漢字です。
まず、「なごやか」「おだやか」という意味。「平和」の「和」ですよね。
さらに、「あえる」「まぜる」。料理の「あえもの」は「和」の字を使います(和え物)。
次に、「仲良くする」という意味。「なごやか」という意味から転じてるんだと思います。あれ?そうなると「平和」の「和」はこっちかな?
次、「声を合わせる」という意味でも「和」は使います。「唱和」とかで使う場合です。
もういっちょ、「日本」という意味でも使います。「和風」ってね。
「和」の意味は5種類出てきました。
「令和」の意味を考える
それでは、「令」と「和」の意味が出そろったところで、「令和」の意味を考えます。
前述したように、2つの漢字の意味を組み合わせて考えるんですが、名詞と名詞を組み合わせてもどうしようもないのでそういうのは省いて、しっくりするものだけをピックアップしましょう。
おだやかな言いつけ
何でしょう、おだやかな言いつけって。おだやかな口調で命令してくるんでしょうか。
「これね、明日までにやっておいてね。ううん、無理は言わないよ。でも、明日まで。ううん、無理しなくていいけど、絶対明日まで」みたいな。
混ぜられた言いつけ
もうね、グチャグチャです。3つくらいの指示がグチャグチャになって飛びます。
「キミの当番は薪割りとジャガイモの皮むきと盛り上げ係。盛り上げながら薪を割ってジャガイモの皮をむいて。順番なんてどうでもいいから!あっやっぱりジャガイモから!あれ?薪がないやん早く割って!あっ、なんかシーンとしてるホラ腹芸腹芸!」みたいなキャンプ。
おだやかな長官
長官がおだやかすぎて、そんなん戦争勝てません。
「いいのいいの。人殺すとか、無理してそんなんせんでいいの。気にしないで」
助けて鬼軍曹!
仲がいい長官たち
上司同士がギスギスしてないと、会社の雰囲気もいいですよね。
「ねぇねぇ今日飲みにいかない?」「いいねー行く行くー」
キモッ。
なごやかな掟
「ごはんのときは、みんなで仲良く食べましょう」「先生がお話しているときは、静かに聞きましょう」みたいな。
幼稚園みたいですね。
仲良くする掟
掟というとやっぱりキビシイ感じがしますよね。「移動のときは手をつながないと死刑」「さようならをするときはハグをしないと島流し」みたいな。
優れたニッポン
これくらいの意味を持たせたっていいと思います。どうせ日本だけの元号なんだから!
しかし、この意味の場合、相手から言ってもらってこそってところがありますけども。まぁ細かいことはいいじゃないの。
最後に
というわけで、「令和」の意味、7つほど出てきました。みなさんどれでも好きなのを使ってください。
しかしあれですね、やってみるとちょっとつまんないことになってしまいました。さようなら。