先日、仕事中にゲリラ豪雨に会ってしまい、コンビニに避難したんですけど、そうするとどうしても雨がやむまで手持ち無沙汰になっちゃいますよね。
で、久しぶりに『週刊文春』を手にとって読んでたんですよ。割と文春のエッセイ陣好きなんですよね。
そしたら真ん中あたりに漫画が。なんか時代劇っぽい。なんか登場人物が「竜さん」とか言ってる。
竜さん?
これってもしかして…と思い漫画の最初のページにいってみると『竜馬がゆく』とある。
ええええええええええ!!!!
『竜馬がゆく』漫画になってるの!?!?!?
『竜馬がゆく』とぼく
超有名な司馬遼太郎先生の作品だからみなさん知ってるとは思いますが、『竜馬がゆく』は坂本龍馬を主人公にした幕末を描いた小説です。龍馬のみならず、桂小五郎や西郷隆盛など、この時代の若き要人たちの青春を描いた超大作といっていいでしょう。
そして、この『竜馬がゆく』はぼくの青春時代のバイブルなのです。前にも書きましたが、高校1年生のときに初めて読んで衝撃を受けました。その衝撃は今も忘れません。
土佐を飛び出し自分の道を模索している竜馬や、土佐藩に残り組織を改革してことに当たろうとする武市半平太、長州のために全国を駆け回る桂小五郎、京都の秩序のため暗躍する近藤勇など、日本を憂うがために行動する若者の姿を読んで、「あれ?ぼくは何をしているのかナ?こんなふうにくすぶってていいのかナ?」とか思っちゃって、若い血がたぎるというか、そんな状態。「何かしなきゃ」と思ったのです。
結局、それから何が出来たわけではないし、むしろそう思ったのにナニやってきたんだバカ野郎ってカンジの現在です。でもあの時「何かしなきゃ」と思ったことは、艱難辛苦を乗り越えなきゃならないときに思い出して原動力にはなりましたよ。
今まで数えきれないくらい読み返し、さすがに司馬史観からは脱却した今でも、やっぱり読むと元気をもらえるし発見はあるしテンション上がるしってカンジで、今でも定期的に読んでいます。
正にバイブル。
漫画『竜馬がゆく』にモヤモヤ
そんな『竜馬がゆく』が漫画になっている。
えええええ~?いいの~?どうなの~?となりました。
個人的な事情ですけど、ぼくのバイブルを生半可なコミカライズで汚していただきたくない、というのが本音です。
しかも、司馬さんはドラマにしろ漫画にしろ自分の作品を“可視化”するのに積極的ではなかったですよね。一体誰が許可したの?ってなっちゃいます。
加えて、ぼくは割といわゆる原作厨。
漫画にするならするで仕方がないけど、ちゃんと作品の意義や意味を壊すことなく出来るんでっしゃろな?という意地悪な視点も捨てられません。
そんなこんなで、雨のコンビニの中でひとりモヤモヤしてました。
漫画『竜馬がゆく』読んでみた
しかし、読みもせずに見もせずに批判ばっかりするのはいただけません。ぼくも大人です。
ちゃんと読んでみることにしました。
そしたら場面はちょうど龍馬が江戸に出てきて千葉道場に入門し、千葉重太郎と試合をしたところでした。重太郎の妹さな子も登場し、ちゃんと原作どおりだな、といったカンジ。
そして、セリフ。これ割と完璧といっていいかも。完全再現。何回も何回も読んでいるので、細かいところまで読めばわかるぼくが言うんだから間違いない。
ふーん。悪くないやん。
ちょっと気になるやん。
絵はまぁ、個人の好みがあるからアレですけど、ストーリーはそのまんま進んでいくなら大変よろしいんじゃないでしょうか。
まぁ自分、単純なので。すぐ許しちゃう。優しい原作厨。
最後に
というわけで、これから先ちょっと注視していこうと思います。令和アレンジしたり、ちょっとでも変なことしたら許さんぜよ!?
ちなみに、冒頭に画像を挟んだんですが、第1巻が発売されたばっかりみたい。買おうかなぁ。