開催中の平昌冬季オリンピック。
ノルディックスキー・女子ジャンプで高梨沙羅選手が銅メダルを獲得しましたね。本当は金が欲しかったんでしょうけども、メダル獲得して良かった良かった。
で、高梨沙羅選手をテレビで見てるときにいきなり思い出したんです。「もうひとりのサラ」のことを。
サラ・ヘンドリクソン
(画像掲載元:サラ・ヘンドリクソン - Wikipedia)
サラ・ヘンドリクソン。
女子ジャンプの選手で、高梨沙羅選手と常にトップを争い、それは「沙羅サラ対決」なんて呼ばれていましたね。女子ジャンプの黎明期を高梨選手とともに盛り上げてきました偉大な選手です。
女子ジャンプが2011年~2012年のシーズンにワールドカップが始まり、ソチ五輪で初めて種目として採用されたのはサラと沙羅への注目があってこそだったと思います。
サラはどこへ行った?
沙羅のライバルはサラ!
正直に言うと、ぼく自身そんなに興味がある競技ではないので「ああ、いっつもトップ争いしてスゲェなぁ」くらいにしか思ってませんでしたが、そういえばソチオリンピックでも名前を聞かなかったなぁ、と今回高梨選手がメダルを獲得して思い出したんですね。
そうだそうだ、高梨選手のライバルはルンビ選手やアルトハウス選手ではなく、サラ・ヘンドリクソンだったじゃないか!
ケガしてた…
そこで、サラ・ヘンドリクソンはどうした?と調べて見たわけです。
そしたらソチオリンピックにも今回の平昌オリンピックにも出てました。ソチでは21位、今回は19位。
2013年~2014年のシーズンに膝の靭帯を損傷してました。
そのシーズン前半のワールドカップを欠場し、なんとかソチオリンピックは出場に漕ぎ付けたものの21位。その後はまた治療に専念し、2014年~2015年シーズンの第12戦で3位に入賞したほかはほとんど出場すらしてなかったみたい。
膝の手術は計4度。もう思い通りに飛ぶことはできないんでしょうね。
平昌オリンピック、“飛翔”後のコメント
思い通りに飛べないけど代表に選ばれ出場した今回のオリンピック。
結果は19位でしたが、終わったあとは笑顔を見せていたそうです。そして「とてもうれしかったし、ジャンプを愛しているから」とコメント。
もしかしたら飛べなくなるかもしれない膝の状態を考えると、もう飛べるだけで喜びとなるのでしょうね。
また、「レベルが上がったのは驚き。できるなら、もっと飛びたいけど」とも。確かに、見てると明らかにレベルは上がってますよね。それはかつての絶対王者、高梨選手がここのところ優勝から遠ざかっていることでもわかります。しかしそれは、サラと沙羅のジャンプがあってこそでしょう。そこはきっと誇りでしょうし、その誇りを持ってまだまだ飛びたいんでしょう。
勝手に慮って申し訳ないけども。
最後に
サラ・ヘンドリクソン選手は今年24歳。ケガさえなければ…、という思いは出てきてしまいますけど、それはこちらが勝手に言っていること。
コメントを見ると、本人はまだ飛べるという単純にそれだけのことで嬉しいんでしょうし、それはプレイヤーとしては幸せなことなんだろうなあ、と思います。一抹の寂しさはあるんでしょうけども。