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『信長の野望』シリーズを追い越せ!情熱で作られた戦国シミュレーションゲームシリーズ

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どうも!コバヤシです。

最新作『信長の野望 創造・戦国立志伝』が発売されて好調な『信長の野望』シリーズですが、やはりこのシリーズはナンダカンダ言って戦国シミュレーションゲームのナンバーワンですよね。

そのナンバーワンっぷりはレトロPCゲーム時代からなんですが、そのころから他のパソコンゲーム会社も『信長の野望』が開拓した戦国シミュレーションゲーム市場でしのぎを削るべく、戦国シミュレーションをリリースしていました。

そのどれも『信長の野望』シリーズにはかなわなかったわけですが、なかなか個性的なゲームが多かった。

なので、その辺を懐かしみながらご紹介していきたい!と思い立ちここに記していきます。

 

『天下統一』シリーズ

『信長の野望』の対抗馬と言われて、システムソフトの『天下統一』を思い出す人は多いんじゃないでしょうか。戦国シミュレーションゲームとして、『信長の野望』と二大勢力となったと言っても過言ではありません。

『Ⅲ』まではウォーゲームに造形が深いゲームクリエイター黒田幸弘さんがゲームデザインを手掛けていましたね。

顔グラフィックや派手なイベントなどはなく、非常にシンプルで硬派なシミュレーションゲームでした。

国経営よりも合戦を重視したデザインになっていて(一国の大名になるまでは内政もできない)、その合戦もマス目の盤上でコマンドを駆使してテキストベースで展開され、まるで将棋のような感覚。「士気」という概念(0になると兵力が残ってても敗走する)も光栄のゲームより先に取り入れられてた記憶があります。

その後、コンシューマ機にも移植されて、2010年にはNintendoDSにて『真・戦国天下統一~群雄たちの争乱』が発売されています。パソコンでは2008年の『天下統一Ⅴ』が発売されましたが、評価は散々でした。

個人的には1997年にWindows向けに発売された『天下統一 相剋の果て』がお気に入りです。

『相剋の果て』の楽しさについては、ゲーム情報サイト4Gamer.netで連載された、あの山本一郎さんのAARを 読んでいただくのが一番いいと思います。

 

www.4gamer.net

 

硬派で無粋な『天下統一』をここまで面白く書けるのはさすがですね。

ともあれ、『信長の野望』の対抗馬としては、まずは『天下統一』なのは間違いありません。

 

『斬』シリーズ

当時新鋭だったゲーム会社ウルフ・チームによる戦国シミュレーションゲーム『斬』シリーズ。光栄が『信長の野望』シリーズで作り上げた戦国シミュレーションゲームの“常識”を色んな意味で破った意欲作といっていいと思います。

浪人から大名までの武将の中からプレイキャラを選べます。光栄の『太閤立志伝』のリリースが1992年でこの『斬』が1989年リリースなので、武将プレイの先駆けといっていいでしょう。

また、リアルタイム制だったのも当時としては斬新でした。

ウルフ・チームというのはグラフィックやサウンドはかなり凝ってて、ゲームシステムも色々新機軸を打ち出したりて「派手なゲーム」を作るんですが、それぞれが粗削りでバグだらけで、というイメージがあり、この『斬』も「やっぱり…。ねぇ」というカンジでしたね。色々と惜しいゲームというイメージです。

 

『下天(GE・TEN)』シリーズ

第1作『戦国信長伝・下天』は戦国シミュレーションというより合戦シミュレーターといった感じでしたね。信長を主人公にして彼が体験した合戦の数々を追体験する感じ。普通の戦国シミュレーションとは肌合いがだいぶ違います。史実を追っていく感じがイイと言う人とダメという人で評価は分かれていたと思います。

『Ⅱ』はまた随分と思い切ったシミュレーションで、「信長が本能寺で死ななかった場合」をシミュレートしています。日本が世界に打って出てアジア大陸で明や女真族などを向こうに大暴れする様を体験できます。東南アジアに行くと進出してきた欧州勢とも戦うハメになるワールドワイドな展開。しかし、世界に打って出るには家康をまず片づけなければならないという、不思議なリアリティ。

『Ⅲ』になると、今度は時間的な規模がものすごくなります。地球規模の戦いを1492年から1999年までを戦い抜きます。隣国を獲る獲らないから始まって地球同盟の盟主を目指すなんて目がくらみます。

これだけ規模の大きな世界を扱ってるのに大味なゲームにならず、緻密なシミュレーションに徹しているのは素晴らしい点だと思います。

ちなみに、当時のパソコンゲーム事情が垣間見える制作者さんの日記があります。当時の熱気がわかって良い文章なので、ぼくは何度も読んでます。

 

benedict.co.jp

 

その他の戦国シミュレーション

以上3シリーズは『信長の野望』の対抗馬として、あわよくば凌いでやろう!という意欲が感じられたシリーズではないかと思います。実際はわかりませんが、あくまでもユーザーからはそう見られました。

そしてこれらの他に、そんなの気にしないで戦国シミュ作ろうぜ、と作られたと見受けられるゲームたちも存在します。イロモノ戦国ゲーム『HARAKIRI』や、武将プレイの『私説戦国時代』、4コマ漫画『SENGOKU』をゲーム化した『SENGOKU』(そのまんまやん…)などなど。

また、ゲーム機でも、ナムコの『独眼竜政宗』や、大傑作『不如帰』(これは余裕で1記事書けるのでそのうち…)など、独自の面白さを持った戦国シミュレーションがあります。

 

最後に

ホントに当時は歴史シミュレーションと言えば光栄、というのが制作側にとってもユーザー側にとっても常識でした。その中で、あえてこの分野に手を伸ばしたゲームメーカーは素晴らしいチャレンジ精神を持っていたと思います。

実際、そのチャレンジ精神は作品の随所にほとばしり、溢れ出てきています。それが合う合わないで評価はユーザーによってまちまちで、それがために『信長の野望』シリーズに敵わなかったわけですが、その情熱は素晴らしい。

古いゲームばかりですが、機会があったら是非プレイしてその情熱を感じてもらいたいと思ってます。

 

ではまた。