やってしまいました。まったくもって、やってしまいました。
もうダメです。ぼくはどうしようもありません。昔はこんなことなかったのに。こんなことやってたら仕事だって満足にできないし、人から信頼を得ることもできない。
みなさんは、大事な用事を同じ時間にダブルブッキングしたことはありますか?
2021年7月13日、ぼくはそれをやってしまいました。
楽しみにしていたメジャーリーグのホームランダービー
メジャーリーグで大活躍の快進撃を見せているエンゼルスの大谷翔平選手。前人未踏のフィールドをただ一人でひた走っている孤高のメジャーリーガー。
あまりにもスゴくてみなさんご存知でしょうけども、スゴいがゆえに今年はオールスターにもDHと投手で選ばれ、前日に行われるホームランダービーにも出場することになりました。
日本を代表しまくってたスラッガー、松井秀喜ですら出場できなかったメジャーのホームランダービー。それに大谷選手が出場するというので日本は浮かれまくり、異例なことですがNHKが中継することになっています。
まさかリアルタイムでメジャーのホームランダービーを見られる日がくるとは!と思いぼくはずっと楽しみにしていたのです。
日程は2021年7月13日、なんと火曜日で仕事は休み、ぼくは本当にずっとずっと前から楽しみにしていたんですよ。
新型コロナワクチン接種が!
もう勘のいい方はわかったと思いますが、2021年7月13日、ぼくは新型コロナワクチンを打ちます。撃ちます。バキュン。
そしてそのワクチン接種の時間が、ホームランダービー中継とバッチリ丸かぶり。ビックリするほどかぶってます!
年を取るとはこういうことか!と思って自分に絶望するしかないんですが、こう言うとみなさんは「ああ、大事な用事の日時を忘れるようになっちゃうんだな、年は取りたくないな」と思うでしょう。
でも、そうではありません。年を取るとは、そんな甘っちょろいことではない。
人間の劣化が織り成す奇跡のミステイク
いいですか、ぼくは別に日時を忘れてはいないのです。ホームランダービーの日程7月13日はずっと覚えてます。楽しみすぎるくらい楽しみだったので、しかも仕事休みの日だこんなラッキーなことはない!とずっと指折り数えてこの日を待っていたんですから。
その上で、新型コロナのワクチンの予約を7月13日に入れたのです。
ワクチン接種のクーポンが届いて、ぼくは「仕事が休みの日で直近の日」に予約を入れようと考えたんです。そしたら7月13日がそうだった。で、「ああ良かったすぐじゃん良かった」と思ったと。そのときにはホームランダービーを別に忘れてるわけではないし、ダブルブッキングするとかは全然思ってないんです。でも、どちらも7月13日ということは認識してるんです。
え?あり得ない?いやぼくだって若いときはこんなクソのようなミスなどしたことはないですよ。
でも、きっと年を取るとそれぞれの認識やら記憶やらがリンクしなくなるんです。それぞれが独立した重要事なのに、リンクしてないもんだから平気で重ね合わせちゃう。少なくとも、今回はそうです。
なんでそうなのか、と言われても、それはぼくが聞きたいところですよ。
最後に
というわけなので、ぼくは人生に一度あるかどうかの「メジャーのホームランダービーをリアルタイムで見る」という経験を自分から放棄してしまいました。痛恨です。こうなったら来年はアメリカに行って生で見てやる、と思ってます。よし、目標ができた。
とりあえずみなさん、ぼくのことはほっといて今年はテレビで大谷翔平選手がホームランダービーで優勝するところを見てください。
そして、見る前にルールをおさらいしてください。
まぁ、みなさんが見てるころは、ぼくだって新型コロナウイルスのワクチンを体内に注入するという、人生に一度あるかどうかの体験をしているんですけども。