毎日ブログを書いてTwitterなどのSNSを活用していると、たまーに知らない人との予期せぬ出会いがあったりします。
それによって視野が広がるというか、それによって可視範囲が広がって新しい発見があったりして面白い。そして楽しい。
つい最近、そう思えることがあったんです。
英語のRPGのカタログを訳する挑戦
英文を訳そう!
先日、超絶素晴らしいコンピュータRPGのカタログ『CRPG BOOK』の一部を日本語に訳したんですが。
コンピュータRPGのカタログ『CRPG BOOK』(英語)の日本のRPGの紹介部分を訳してみた - コバろぐ
このカタログは全部英語なので、せめて日本のレトロなRPGについて書いてある部分だけでもみんなにわかるように訳してみようと挑戦した記事です。
あ、『CRPG BOOK』についてはコチラをどうぞ。
古今東西のコンピュータRPGを集めたカタログ『CRPG BOOK』無料公開!400本以上のコンピュータRPGを収録して527ページ!『ハイドライド』も!!! - コバろぐ
どうにも訳し方がしっくりこない文
で、訳したときに『ドラゴンスレイヤー』の項目のある一文がどうにも訳しにくかったんです。
“If Tower of Druaga was about uncovering secrets, Falcom’s Dragon Slayer is about grinding.”
be aboutは「流行る」って意味なんですけどこれをどうするか。そして最後の“grinding”の訳し方がどうにも。「すりつぶすこと」みたいな意味ですが、どう言い換えてもしっくりこない。
苦し紛れにこんな風に訳しました。
「『ドルアーガの塔』が秘密を解くことに特化しているとすれば、日本ファルコムの『ドラゴンスレイヤー』は敵を粉砕することに特化していると言えます」
うーん、ニュアンス的に「特化している」とかはアリかなーと思いますが、「敵を粉砕する」ってのがどうもそういう言い方になるのかどうか、自分でもよくわからず、結局この文に関しては最後に(?)を付け加えることで茶を濁してます。
いやー、偉そうに訳するとか言っといて申し訳ない。
とある外国人とのTwitterでのやりとり
外国人からのツイート
そんなこんながありながら全部訳し終わって記事をアップしたものの、『ドラゴンスレイヤー』のあの部分だけはどうにも納得がいかずにモヤモヤしてました。
そして公開してから3日後、この記事のリンクを貼ったぼくのツイートに、こんなリプライが。
ありがとう!ドラゴンスレイヤーなら、『Grinding』の意味は経験のために繰り返し敵を殺すことです。😉
— Felipe Pepe (@felipepepe) 2018年2月24日
おう?なんだこの外国人は?フェリペ・ペペだあ?
と思ったらわからない部分をご親切にも教えてくださってるんですか。どうもどうもありがとうございます。ところで日本語お上手ですね完璧ですやん、本当はペペさん日本人だったりして。
でも、「ありがとう!」って何や?
外国人の正体は!
まぁ、せっかくTwitterで教えてくださったわけですから、Twitterのプロフィールでも拝見しましょう。
Brazilian living in Tokyo. Editor of the CRPG Book Project, a free book on the history of Computer Role-Playing Games.
へーへーほうほう。東京に住んでいるブラジル人の方なんですね。そしてコンピュータRPGの歴史について書かれているフリーの電子書籍『CRPG Book』を制作した、とありますね。へーへーほうほう。
…………。
え?
ええ?
えええ?
ええええええええっっっっっっ!!!!
『CRPG BOOK』をお書きあそばしたその御本人様なんでございますかっ!?!?!?
………。
いやもう、本当にビックリしましたね。こんなことあるんですね。気さくな方ですね。そして日本語完璧www
Felipe Pepe(@felipepepe)様、こんなチャチい記事を書いちゃったぼくにわざわざ教えてくださってありがとうございますそして申し訳ございません。そして日本語上手ですねフフフフ。
まさかの出会いが面白い
レトロなコンピュータRPGが好きだということ以外、何もかもがかけ離れた人同士が簡単につながる、ぼくはこういうのってものすごい面白いと思います。
コンピュータが今のように発達してなかったら、そしてインターネットが今ほど発展してなかったら、今回のFelipeさんとぼくとの出会いも、きっとなかった。
そんな状況だったら、きっとFelipeさんは『CRPG BOOK』を紙媒体で公開するでしょう。そしてぼくはそれを買うでしょう。英語だからぼくは「ちょっと訳してみよう」と思い、そして訳してそれを会社や学校でみんなに見せるでしょう。そのことはFelipeさんは知ることがないし、それについてぼくがFelipeさんから何かを言ってもらえることもあり得ないんです。
それが今回、為されたわけです。
うん、面白いなぁ素敵だなぁ素晴らしいなぁ。
最後に
それにしても、Felipeさんが優しい人で良かった。「おうこらナニ勝手に訳してんねん」って怒られてもおかしくないのに、訳し方を教えてくださった。
そんなだから、ぼくはまた調子に乗ってこんな記事を書くことができました。あとでTwitterでお知らせしよう。
「消せ」言われたりして。