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レトロゲームに浸りたくなったときに紐解く書籍7冊

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だいぶ認知されてきたと思いますが、ぼくは昔っからゲームばっかりしていて若いころに遊んでたゲーム、いわゆるレトロゲームに対して強いノスタルジーを感じるとともにそれらをこよなく愛しています。

しかし、そのすべてを遊ぶ環境も時間もない。

だからぼくは、愛すべきレトロゲームに浸りたいときにパラパラとめくる本をいつまでも手元に置いているのです。今回は、それらを紹介していきたいと思います。

PCゲーム編

神話製作機械論

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ゲームについて(特にロールプレイングについて)造詣が深すぎる安田均さんの著です。

テーブルトークRPGの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の話から始まって当時アップルⅡで大ブームだった『ウィザードリィ』、『ウルティマ』などのロールプレイングゲーム、そして『ZORK』などのアドベンチャーゲームの話などが満載です。アップルⅡとか言っても、今の人たち知らないでしょうか。

当時、黎明期だったコンピュータ・ゲーム(特にストーリーを追っていくRPG、ADV)について、実際の著者の体験を交えながらその可能性について探るというスタイルで全編構成されています。あの時期ですから、その内容は希望に満ち溢れている感があり、面白いです。

しかも海外のゲーム中心なので、国産PCゲームをやり尽くしたぼく(言いすぎ)からしても知らないタイトルがズラリ。

その中でも、『オートデュール』とか『ハレープロジェクト』とか『アルターエゴ』とか『ウェルダーネス』とか、何とかハードごと入手してプレイしたい!今!プレイしたい!

その他にも、昔っからPCでゲームしている人には例えば『アーコン』とか『ミュール』とか『ボールブレイザー』とかの話題もありますから、あの頃は良かったと過去へ逃避もできちゃいますね。

最近のゲーマーな方も、今ある様々なゲームの礎を知っておく意味でも読んでおいて損はないでしょう。

いやでも、本当にあの頃は良かったなぁ(オッサン)。

スタパ式

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かつてパソコンゲーム雑誌『ログイン』で連載していたスタパ齋藤さんのゲームレビュー集。この人は本当に本当に楽しそうにゲームをしますなぁ。

スタパさんらしい偏りのある作品ラインナップで、例の文体で怒涛のごとく書かれているのでメジャーどころのまっとうなレビューを期待するなら読まないほうがいいかもしれない(笑)。逆に、本気で面白いゲームを本気で探してる(とかいっても一昔前のゲームですが)、「スタパの文はいつ読んでも最高におもしれぇ」という人は読んだほうがいいでしょう。

独自の視点からゲームを見つめ、ナナメっから攻略していく様は、読んでいて本当に面白いです。

最近は、物欲番長っぷりばかりお見かけしますが、もうあんまりゲームしてないんでしょうか。スタパさんにはもっともっとPCゲームのレビューをしていただきたいものです。

あと、レビューの合間にあるコラムも秀逸で読み甲斐があります。

ハマった!

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落語家の三遊亭円丈さんがパソコンゲーム雑誌ポプコムに連載していた『円丈のドラゴンスレイヤー』の単行本第1弾。って第2弾はポプコム廃刊になったから(?)出なかったですけど。

自身がPRG『サバッシュ』の企画をするなどRPG大好きなのに、第1弾はシミュレーションかい!とのっけからボヤきで始まるこの本、収録ゲームは以下のとおり。

・信長の野望・全国版
・信長の野望・戦国群雄伝
・信長の野望・武将風雲録
・天下統一
・HARAKIRI
・三國志Ⅲ
・ファイアーエムブレム
・パイレーツ
・大航海時代
・大戦略シリーズ
・シムシティー
・A列車で行こうⅢ

ひとつファミコンが混じっていますが、これは須田PINさんとの論争であって特別編です。

それぞれについて思いっきり吼えまくっててただの提灯記事じゃないので非常に面白い内容です。しかもただ吼えまくってるだけじゃなく、それに根拠があってなるほどと唸ってしまいます。

かなり本人が楽しんで実践し、その結果を書いていてオリジナルな攻略法なども垣間見られるので、自分の感想や攻略法なんかと比べて読み易く、自分のそれぞれのゲームへの理解度も深められます。深めても最早役に立てることはできませんけれども。

巻頭の「コンピューターゲーム年表」、巻末の「SLG座談会」も秀逸。年表なんか、酒を呑みながら眺めているとシアワセです。

注文の多い傭兵たち

注文の多い傭兵たち

『注文の多い傭兵たち』は、世界に名だたる鬼才、押尾守さんによるRPGのリプレイ及び企画集です。コンプティークと電撃王に連載されていました。

著者のプレイを通じて、RPGの本質的な問題点を浮き彫りにしていく良著です。

以下、リプレイの収録ゲーム。

・ウルティマⅤ
・ドラゴン・ウォーズ
・ブラック・レインボウ
・ダイナソア
・アトラス
・ロードス島戦記Ⅱ
・ブルー
・マイト&マジックⅢ
・ウィザードリィ

著者は、RPGにおいて、主人公が強くなればなるほど虚無化、作業化していくシステムに大いにもどかしさを感じているようです。

シナリオから逸脱して、RPGのシステムに挑戦し続け、失敗し続けている姿は、ゲームしてて楽しいんだろうか?という疑問も起こりますが、RPGとはこうであるはずだ、というメッセージは十分に伝わってきます。

ゲームはひとりで遊んでナンボ、というスタンスも、非常に共感できます。RPGで遊ぶ人には是非、読んでおいてもらいたいですね。

企画編の「パラメタリア年代記」と「蠱毒の迷宮」は実際に遊んでみたい、と思えるほどイカス。誰か作って~、みたいな。

家庭用ゲーム機編

スーパーヒットゲーム学

スーパーヒットゲーム学

ゲーム界の鬼才、故飯野賢治さんが聞き役にまわったインタビュー集。『スーパーヒットゲーム学』とありますが、ゲームを学問しよう、という内容ではなく、あくまでも対談集です。

対談相手は『スーパーマリオブラザーズ』の宮本茂さん、『バーチャファイター』の鈴木裕さん、『アクアノートの休日』の飯田和敏さん、『ドラゴンクエスト』の堀井雄二さん、『ゼビウス』の遠藤政伸さん、『パックマン』の岩谷徹さんと、ビッグネームばかり。これらの人たちが、他の人相手では言わないようなことを飯野賢治さん相手にしゃべりまくるのが圧巻。

鈴木さんや飯田さんは普段から仲良かったんだろうから良いにしても、飯野よ堀井雄二さん相手にタメ口かよ!みたいな口調でなかなかスゴイ。もしかしたらこの飯野さんの口振りが鼻につく人がいるかも。ていうか、絶対鼻につくよなぁ(笑)。でもそこが飯野だよな、と納得させるものをもってます。

とにかく、上記のゲーム群の大小のネタを仕入れるにはとてもいい本です。個人的には、遠藤さんの『ゼビウス』誕生秘話がとても面白い。

ゲームが好きな人は読んでおいて損はないですよ。

ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ

ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ (自腹文庫)

装丁で、なんじゃコリャ?と引きつけられますね。「どっかでみたことあるぞ」って手にとってパラパラめくったのが運のツキ。僕はレジに向かいこの本を買ってしまいました。

テレビゲームが好きなオッサンがテレビゲームが好きだ、と直球で書いたような本ですね。ゲームへの愛を持って、面白おかしく書かれた文章は読んでいて気持ちがいいです。それでいてゲームについて深く考えさせられる文章があったりして、とにかく飽きずに一気に読めてしまいます。

ゲームが好きで1日23時間プレイしている人も、ゲームなんて何が面白いかサッパリわからん、と言う人も、この本でその謎が解けるんじゃないでしょうか?

アラフォーのオッサンが何でゲームを一生懸命しているのか、分かってもらえるんじゃないでしょうか?

と言う期待を込めてオススメしたいです。

ちなみに著者はぼくとおない年。ファミコンブームをユーザーとして支えた、ぼくたちオッサンの誇りですよ、この本は!

成沢大輔のゲーム仁義

成沢大輔のゲーム仁義

あの“ダビスタ伝道師”としてお馴染みの故成沢親分のゲーム本。イラストは寺島令子さんで、なんとも言えないタッグです。

内容的には、そんなに重いモンじゃないです。むしろ、ゲームについて好きな事を好きなように書いちゃった、みたいな感じ。

コリャただのゲームオヤジのタワゴトじゃないか!とも言えるますが、だからこそ、著者にしか書けない内容でしょう。

ゲームって面白いよね!そうだね!みたいなノリで疾走していくのでガンガン読めます(もちろん、そんなノリだけではないけど)。

こういう本はコレでいいと思いますね。変に「あーでもない、こーでもないムムムッ」とか言ってるよりは、「ゲームだ!遊ぶぞ!」てなほうが健全でしょ。

だから、テレビゲーム好きな人だけしか見ちゃダメです。

ちなみに、ダビスタ製作者薗部博之さnとの対談は超面白い。長年の付き合いのなせるワザですな。対談の中で薗部氏が言ってる「いつかサッカーゲームを作りたい」と言ったのが、恐らくゲームボーイアドバンス用の『カルチョビット』じゃないかでしょうか。スゲー。

最後に

いかがだったでしょうか、ぼくが“レトロゲームのことを読みたくなったときに紐解く書籍7冊”は。

これらの本は、読みながらレトロゲームの世界とその思い出に浸るのに最適です。

仕事に疲れたとき、カミさんとケンカしたとき、何故かもの悲しくなっちゃう夜などにこれらの本を開くと、ぼくは途端に気分が晴れ、血行が良くなり、元気ハツラツになるのです。

我が家や実家のどこかに他にもあるのですが、手元に出てきたら紹介を追加していくかも知れません。また、「こんなのあるけど読んだことある?」とかいうぼくの知らないレトロゲーム本を知ってる人は、是非教えていただきたいです。ぼくに元気の源を!