さぁ、もうすぐですね、いよいよですね、新しい漫才賞レース『THE SECOND』。
スピードワゴン、三四郎、超新塾、ギャロップ、テンダラー、マシンガンズ、囲碁将棋、金属バットという脂の乗り切った実力派がガチでトーナメントで戦います。
(画像掲載元:THE SECOND~漫才トーナメント~ - フジテレビ)
ガチなコンビがガチなネタでガチにチャンピオンを狙う熱い大会、それが『THE SECOND』だ!!!
というわけで非常に楽しみなわけですが、この大会の審査って一般人がするんですってよ。
……。
んー、どうなんでしょう。
一般審査はちょっとヤだ
正直言って一般審査員が審査するって知ったときには「ええ~…そんなんただの人気投票になっちゃうやん…」と思ったんです。
ガチなコンビがガチなネタでガチな戦いをする以上審査もガチじゃないといかん、と。ガチ中のガチの漫才師が審査しないと本当のチャンピオンは決まらない、と。そうじゃないとネタを見せるガチコンビが可哀そうだ、と。
そんな風に思いました。
じゃあ全国的に知名度の高いスピードワゴンと三四郎が有利なんじゃないか、最近ゴミ収集芸人として知名度と好感度が上がっている滝沢のマシンガンズはともかく、関西圏だけでしか見ないギャロップや関東圏でも怪しい囲碁将棋とかはどうすんねん!みたいな。
囲碁将棋スマン応援してるよ大宮セブン。
ぼくの場合で言えば、ガチのネタがいっぱい見られれば満足でチャンピオンが誰になろうとあんまり知ったこっちゃないんだけど、ずっと金属バットのM-1制覇を願ってきた経緯があるのでもし審査員だったら金属バットに甘くなっちゃいそうだもの。
そういうやつらの寄せ集めでガチな漫才大会のチャンピオンを決めていいのか、いやよくないでしょう。だから一般審査員だなんてちょっとヤだ。
理由を聞いて納得
そんな風に思ってたんですけど、その理由が書かれたインタビュー記事を見つけまして。
この記事は、『THE SECOND』の総合演出の日置さん、この人はガチガチのフジテレビのバラエティ野郎で、同局のまっちゃんの番組ほとんどすべての総合演出をしているガチな人なんですが、その人の『THE SECOND』についてのインタビュー記事です。
このインタビューではその審査方法についても話していて、一般審査員にした理由がよくわかります。
結成16年以上であれば誰でも出られる大会なので、なんなら50年目の人が出てくる可能性もある中で、誰が採点できるのかという問題がありますよね。超大ベテランの方を集めるのか、逆に(結成)15年目以下の漫才師の方たちに採点してもらうというのも一瞬考えたんですけど、そうすると「こいつはあの先輩にかわいがってもらってるから高得点つけたんだろう」って思われてしまうことがあると思うんですよ。
なるほど。もしかしたらプロの漫才師に審査してもらったら一般人以上に忖度が発生する可能性はありますね。可能性があるというか、そうなるでしょうね。
なるほどなるほど。
じゃあどうしようかと思ったときに、普段、皆さんは劇場で漫才をやられている方ですから、劇場で笑ってるお客さんが点数をつけるのが一番いいんじゃないかと。そう思って、審査員はお客さんにしようと決めました。
で、実はノックアウトステージではすでに一般審査にしてたそうです。つまり、観戦していたお客さんに採点してもらったと。そして、実験的に採点理由を聞いていたと。そして、それをグランプリファイナルでもやろうと決めたと。
お客さんも嫌がるだろうなと思いつつ、シミュレーションで聞くパターンと聞かないパターンをやったら、やっぱり聞いたほうがちゃんと根拠を持って点数をつけてくれたのと、1点をつける人がすごく減ったんですよ。採点理由を聞くと、なんで1点をつけたのか自分の中で分析しないといけないし、逆に3点をつけたなりの根拠を考えてくれるので。漫才師さんの人生が懸かっていますから、審査員の皆さんに一応責任感を持ってもらいたいし、負けた芸人さんにも視聴者の方々にも納得感を持ってもらいたいというのもあるので、謎のロボットが点数をつけてる感じになるのは良くないと思って、「グランプリファイナル」でも聞いていこうと思っています。
そうなると見るほうも緊張して集中してネタを見るでしょうね。だとすると、滅多な審査結果にはならないというわけですね。
(構成)作家には「変なことを言う人がいたらどうするの?」とか、すごく言われました。それでも、もうお笑いファンの方を信じてやるしかないですよね。
これは当日見に行く人はネタを楽しむどころじゃなさそうです。
しかし、ぼくはこれで納得できましたね。少なくとも、ただの人気投票にはならないでしょう。良かった良かった。
最後に
というわけで、当日審査をする人、何をすれば金属バットに3点入れてくれますか?それは冗談として、キッチリとした審査をお願いいたします。
ていうか、よく考えたら昔っから大阪いるときは『爆笑BOOING』とか『すんげーベスト10!』とか、もうちょっと新しいと『爆笑オンエアバトル』とか、普通に一般審査員がネタを審査するテレビ番組を普通に見てきてるんだった。
何で今回だけ違和感覚えたんだろ?
まぁいいや。
とにかく、『THE SECOND』のグランプリファイナルは2023年5月20日19時から開戦です!